「一つの世代が過ぎ去れば、また新たな世代がやって来る。しかし、太陽は変わらず昇る」。国民的俳優として親しまれた故チェ・ブラムさんが、生前に残した言葉だ。一時代を築いた名優たちが相次いでこの世を去り、その存在の大きさを改めて感じている今、故人のこの言葉が静かな感動を呼んでいる。
昨年11月の故イ・スンジェさんに続き、今年1月には故アン・ソンギさん、そして先月29日には故チェ・ブラムさんが亡くなった。わずか1年足らずの間に、韓国芸能界を代表する3人の「国民的俳優」と別れを告げることになった。
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彼らの訃報は、単に著名な俳優を失ったというだけではない。ある人にとっては幼い頃から見慣れた顔であり、またある人にとっては、両親と肩を並べてテレビを見た懐かしい記憶と結びつく存在だった。人生の知恵を教えてくれる、身近で頼もしい大人のように感じていた人もいるだろう。

イ・スンジェさんは、生涯にわたって演技への情熱を持ち続けた。ドラマや映画、演劇と幅広い分野で活躍し、高齢になってからも新たな作品に挑み続けた。後輩俳優たちにとっては、演技に向き合う責任感と誠実さを身をもって示してくれる先輩であり、視聴者にとっては長年にわたり画面を通じて親しんできた存在だった。

アン・ソンギさんもまた、韓国映画の歴史とともに歩んできた俳優だ。数多くの作品で人々の喜びや悲しみを繊細に表現し、持ち前の穏やかな笑顔と真摯な姿勢で「国民的俳優」として愛された。映画界の発展や後輩たちのための活動にも力を尽くし、スクリーンの内外で深い尊敬を集めた。
チェ・ブラムさんは、ドラマ『捜査班長』のパク班長や『田園日記』のキム会長として、長年にわたり国民に親しまれてきた。正義感にあふれ、温かく頼もしい大人の姿を演じてきた彼は、実生活でも困難を抱える人々に寄り添い続けた。
チェ・ブラムさんとアン・ソンギさんには、俳優として受けた愛を社会に還元しようと尽力したという共通点もある。
アン・ソンギさんが映画界の枠を越えて社会貢献活動に参加し、分かち合いの大切さを伝えてきた一方、チェ・ブラムさんは支援を必要とする子どもたちや青少年に自ら手を差し伸べた。「緑の傘子ども財団」の全国後援会長を長年務め、厳しい環境に置かれた子どもたちを支援したほか、少年受刑者の社会復帰を目指す文化芸術教育にも力を注いだ。ドラマの中で「良き父親」を演じるだけでなく、現実の世界でも誰かにとって頼れる大人でありたいと願っていたのだ。

その思いは、14年間にわたって司会を務めたドキュメンタリー番組『韓国人の食卓』(KBS1)にも表れていた。全国各地を訪ね、そこに暮らす人々の話に耳を傾けながら、食べ物にまつわる歳月や人生の喜怒哀楽を伝えてきた。故人はこの番組を、自身の人生で最も美しい番組として振り返っていた。国民から受けた愛にどう応えていくべきかを考えた末に、人々の物語を伝えることこそが、その答えだと感じていたのだろう。
このように、3人はそれぞれ異なる形で一つの時代を支えてきた。
イ・スンジェさんは演技への尽きない情熱で、アン・ソンギさんは韓国映画への献身で、そしてチェ・ブラムさんは人々に向ける温かな眼差しで、それぞれの足跡を刻んだ。俳優のカン・ソグも、チェ・ブラムさんの訃報を受けてインタビューで、「イ・スンジェ先生が亡くなり、チェ・ブラム先生も亡くなって、第1世代の英雄たちが皆去っていくのだという寂しさがある」と心境を明かしている。
その言葉が示すように、一つの時代が終わりを迎えようとしていることに、寂しさを覚えずにはいられない。見慣れた顔が一人、また一人と姿を消していく。いつまでも当たり前のようにいてくれると思っていた俳優たちだからこそ、別れの悲しみもひときわ深い。
しかし、チェ・ブラムさんは生前、そんな私たちの心を慰めるような言葉も残していた。番組で「一つの世代が過ぎ去れば、また新たな世代がやって来る。しかし、太陽は変わらず昇る」と語り、さらに「昇ることも沈むことも、すべてが感動だ。自然は人間に大きな感動を与えてくれる」と、人生に対する自身の思いを明かしていた。
一つの世代が去っても、その後を継いで生きていく新たな世代がいる。彼らが残した作品や教え、そして人々に向けた温かな思いまでが失われるわけではない。一つの時代が幕を閉じても、彼らが大切にしてきた人生の価値は、次の世代へと受け継がれていく。悲しみの中にあっても、再び昇る太陽に目を向けさせてくれる。
もしかすると、それこそが国民的俳優チェ・ブラムさんが生前に残した、もう一つの慰めなのかもしれない。今、私たちに求められているのは、彼らの思いや生き方をどのように心に刻み、次の世代へとつないでいくかを考えることなのだろう。
(記事提供=OSEN)
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