コードネーム U.N.C.L.E.

全世界で大ヒットとなったシリーズのガイ・リッチー監督が生み出した、新たなバディムービーとなる『コードネーム U.N.C.L.E.』。本作には、何もかもが正反対のイケメンスパイを演じたヘンリー・カビルとアーミー・ハマーという新たな最強コンビが登場する。シネマカフェでは、ガイ・リッチー監督ならではの世界観と共に最高にセクシーで最悪の相性と言われるイケメンコンビを徹底解剖します。

ナポレオン・ソロ
CIAのNo.1エージェントで5か国語に堪能。元・陸軍軍曹にして、金庫破りや芸術品の強盗などを行う天才犯罪者だったが、そのまま投獄させるのは“もったいない”とばかりにCIAにリクルートされた。ダンディでクールを気取るが、ときに尊大で見栄っ張り。クリヤキンにつけられたニックネームは「カウボーイ」。美しい女性には目がなく、“多くて濃くて瞬間的な”恋愛を楽しんでいる。そんなソロ役を華麗に演じるのは、『マン・オブ・スティール』で“新スーパーマン”として一躍脚光を浴び、新作『バットマン vs スーパーマン　ジャスティスの誕生』も控えるヘンリー・カビル。“実直な戦士”のイメージをいい意味で裏切る、セクシーなお調子者っぷりには要注目！
イリヤ・クリヤキン
KGBに史上最年少で入り、わずか3年でNO.1となった優等生。ソロが彼につけたニックネームは「赤の脅威」。柔道4段、チェスの名手でもある。父親はスターリンの友人で共産党の高官だったが、横領で失脚。そのため、自身も子ども時代を労働収容所で過ごし、父親の汚名を返上するために訓練と勉強を重ねて現在の地位まで上りつめた。作戦のためギャビーの婚約者に扮するうちに、いつしか本気に…。また、父親について触れられると“キレる”スイッチが入ってしまう困った一面も。『ソーシャル・ネットワーク』や『ローン・レンジャー』でキャリアを重ね、『白雪姫と鏡の女王』ではコミカルな役にも挑戦したアーミー・ハマーが、性格も戦い方も真っすぐすぎる男を好演。

''禁断''のコンビに関わる、
セクシーでスパイシーな名キャストに注目！

ギャビー＆ヴィクトリア＆ウェーバリー
犯罪組織に囚われた元ナチスの天才科学者の娘で本作のカギを握る、勝ち気で自立心旺盛な女性ギャビーを演じるのは、「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」のミューズであり、現在ハリウッドの“イットガール”と呼ばれるスウェーデン出身の注目女優アリシア・ヴィキャンデル。エディ・レッドメイン主演作『The Danish Girl』（原題）では早くもアカデミー賞の有力候補といわれており、『ボーン』シリーズ最新作のヒロインにも抜擢されている。また、国際犯罪組織を取りしきる社長夫人で、ソロが接触するヴィクトリアには、『華麗なるギャツビー』で強い印象を残したエリザベス・デビッキ。野心と頭脳を兼ね備え、権力も、ソロも手玉に取る超絶美女はハマリ役。さらに、ソロたちが組織を内偵中に出会う紳士ウェーバリーには英国のベテラン、ヒュー・グラント。実は百戦錬磨の英国海軍中佐であり、アメリカもソ連も信用していない様子。新たに発足したスパイ組織“U.N.C.L.E”を指揮することに。

『シャーロック・ホームズ』シリーズで現代にも通じるスタイリッシュな“ホームズ＆ワトソン”を描いたガイ・リッチー監督が、次に選んだのはスパイアクション。1960年代の大人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」をベースに、CIAとKGBの2人の敏腕スパイがコンビを組み、核兵器の新技術を世界中に拡散しようと企む国際犯罪組織に挑んでいく。謎と騙し合いに満ちたストーリーは、ビンテージカーでの真夜中のカーチェイスあり、ハーバーでの水上アクションあり、特注四輪バギーATVやオートバイでのダイナミックな追走劇あり…とあっという間に形勢が逆転し粋なユーモアが随所に散りばめられている。リッチー監督が魅せる妥協ナシのアクションには1秒たりとも目が離せない。

主人公となるのは、CIA：アメリカ中央情報局のナポレオン・ソロとKGB：ソ連国家保安委員会のイリヤ・クリヤキンという2人のエージェント。本作の舞台は、この2大国家が一触即発の冷戦時代の真っただ中となるだけに、そもそも“宿敵”同士がバディ（相棒）になるなんてあり得ないが、全世界を揺るがす核兵器の脅威とあれば話は別で、仕方なく手を組むことに。ところが、CIAの最も有能なエージェントながら“ひらめき重視＋ルール無視”タイプのソロと、KGBに史上最年少で入ったエリートで“地道にコツコツ＋生真面目型”のクリヤキンとでは、国籍もさることながら性格や戦い方から、何もかもが正反対。出会いからして最悪で、互いに銃を向け合った仲。そんな“禁断”のコンビが世界を救うため、心を1つにしていく過程は見逃せない。

さらに本作を魅力的にするのが、登場人物たちが着こなすレトロファッションの数々。担当したのは、スティーブン・スピルバーグ監督と長年タッグを組み、『リンカーン』で米アカデミー賞にノミネートされたジョアンナ・ジョンストン。とりわけ目を引くのは、戦後の雰囲気が残る50年代とは一転、華やかさと優雅さを取り入れたポップなその色彩だ。作戦のカギを握る女性ギャビーは、冒頭こそ車の整備士として作業着で登場するものの、やがて若々しく快活な印象を与えるワンピース姿に、一方、組織の重要人物ヴィクトリア夫人はよりゴージャスで煌びやかなドレスといった具合。また、2人のエージェントも、名門店の最高級オーダーメイドスーツと、タートルネック（TVシリーズでもおなじみ）やスエードのジャケットという対比で見せ、キャラクターそのものを映し出している。

プレイボーイでお調子者のCIAエージェント、ナポレオン・ソロと、真面目すぎて暴走気味なソ連のスパイ、イリヤ・クリヤキンという、正反対なコンビが活躍する『コードネーム U.N.C.L.E.』。世界平和のために闘いつつ、敵の女ボスをくどいたり、ヒロインに惚れちゃったりとロマンス要素もあるこの映画を鑑賞後、エッセイストの犬山紙子さんと女性読者５人に、どちらが最高のパートナーかを語りあってもらいました。

女好きvs短気…イマドキ女子がほしい要素は？
犬山さんは「チャラい男だからこそスーツが似合うソロも、でっかい子犬のようにかわいいイリヤもどっちも好き。だけど、どっちも彼氏にしたら最悪」というように、二人ともルックスと知性は最高レベルだけど、女好きだったり、短気だったりと、それぞれ欠点も…。「断然、ソロ。イリヤみたいに情緒不安定な人とつきあって苦労したので、女好きでもソロのほうがいい」「ソロが好き。女性慣れした男性が最後に自分だけを好きになってくれたら、最高」「かわいいイリヤが女性に振り回されるのを、影から見つめていたい」「年上好きなので、大人の色気があるソロがいい」「好みは純粋なイリヤ。だけど愛情が重すぎて大変な目にあったことがあるので、冷静なソロのほうが安心」と座談会では、ややソロが優勢。女性にはあくまで優しく、セクシーな大人の男が受けているようです。イリヤは純情で頼りになるけれど、過去のトラウマから暴走しがちなのが、女性たちには不安を与えている様子。一方でソロ派も「ソロみたいなアメリカ人とつき合ったらお姫様扱いしてくれたけど、誰にでも優しくて困った」というように、肉食系が過ぎるところは心配な様子。

ヒロインは自分、禁断のコンビに取られ合いたい！
さらに語り合うと、「3年後のイリヤとなら付き合いたい。アメリカナイズされて、適度に柔らかくなっているはず」という意見や、「女好きだけど年をとってちょっと落ち着いた、ヒュー・グラントみたいな人がいい」という、指揮官ウェーバリー役のヒュー・グラントを推す声も。犬山さんからは「結婚はソロとするけれど、年下のおぼこいイリヤに言い寄られる、というのが最高。それを『ダメダメ』ってじらすのを楽しみたい」と、欲張りな意見も。「そんなことをしたら、イリヤが暴走して家庭を壊されちゃう」という声には、「二人が盗聴合戦をして私を取り合ううちに、ライバルとして友情が芽生えちゃったりして。そういうのも萌えるんですよ（笑）」と、犬山さんは最強のコンビをどこまでも堪能。いろんな妄想を掻き立ててくれるのが、本作の魅力なのです。

コラムニスト犬山紙子さん
イラストとエッセイで綴られたブログが話題となり、著書「負け美女」「言ってはいけないクソバイス」を出版。多数の女性から共感を得て現在、「SPA!」や「anan」などで連載し、「スッキリ！」や「みんなのニュース」などコメンテーターとしても活躍中。

女性限定試写会アンケート、気になる結果は・・・？
女性読者を対象に試写会を行ったところ満足度が平均89％という高得点！ガイ・リッチー監督ならではの映像＆音楽が女性でも楽しめるポイントとなったようです。“禁断のスパイ”どっち派!?イリヤ・クリヤキンの不器用なところにキュンとしたという女性も多数。その他登場人物も魅力的で続編が観たいという声も…！
いち早く映画を観た人のコメント
とにかく映像がお洒落！

かっこいいシーンとコミカルなシーンのメリハリがあって終始楽しく観れた。

正反対のバディが最高だった。

ソロの爽やかさがハンパない！女性に優しくて男らしい。

イリヤの野犬みたいなところ、不器用なところが愛らしかった。

コードネーム U.N.C.L.E.

監督は、スーパーヒットシリーズ「シャーロック・ホームズ」のガイ・リッチー。最も嫌いなタイプの男とコンビを組まなければならないという究極の設定で、バディムービーをさらに進化させた。ローマのベネチア広場やマルチェロ劇場、ナポリ湾のバージャ城など、壮麗な名所の数々を捉えた撮影監督は、『グラディエーター』と『オペラ座の怪人』で２度アカデミー賞®にノミネートされたジョン・マシソン。

出演：ナポレオン・ソロヘンリー・カビル、イリヤ・クリヤキンアーミー・ハマー、ギャビーアリシア・ヴィキャンデル、ヴィクトリア・ヴィンチグエラエリザベス・デビッキ、サンダースジャレッド・ハリス、ウェーバリーヒュー・グラント、アレグザンダールカ・カルバーニ
監督／製作／脚本／ストーリー：ガイ・リッチー
製作：ジョン・デイビス
製作総指揮：デイビッド・ドブキン

配給：ワーナー・ブラザース映画
オフィシャルサイト：www.warnerbros.co.jp/codename-uncle/