気鋭のアニメーション映画監督・新海誠監督が贈る待望の最新作『君の名は。』が現在、大ヒット公開中である。
新海監督は、アニメーション好きにとっては『言の葉の庭』『秒速5センチメートル』などで知られ、その美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”に魅了された熱烈なファンも少なくない。だが本作は、これまでの作品とは一味違う雰囲気を纏っている。描かれるのは、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。誰もが感じたであろう甘酸っぱくて、切なくて、必死で、一途だった思春期の“青春”が、リアルな言葉と、実写かと見紛うばかりの緻密な風景描写で紡がれる。“新海ワールド”の魅力は全開ながらも、そこには、これまでにないほどの“どストレートなエンターテインメント”がある。ファンならずとも老若男女が胸を焦がすストーリーなのだ。
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そこに命を吹き込むキャスト陣には、神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子ら豪華俳優陣に加え、島崎信長、石川界人、悠木碧と最旬若手声優たちが集結。「俳優だから…声優だから…」そんな概念を吹き飛ばす個々の演技力が、本作にさらなる個性とリアリティーを与えている。
そして、物語を鮮やかに彩るのは、その唯一無二の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド「RADWIMPS」。今回は、主題歌に加え、20曲以上の劇中音楽全てを制作。「『恋』をこんなに真っ正面に表現したこと自体、本当に珍しいこと」と野田洋次郎(ヴォーカル・ギター)が明かすように、本作の力に導かれて「RADWIMPS」史上類を見ないほどストレートなラブソングが本作を盛り上げる。さらに“映画音楽”というジャンルでも才能を開花させている彼らのサウンドは必聴だ。
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ため息の出るほどの美しさと、切ないラブストーリー。アニメーション映画は、新領域へ。
シネマカフェでは、『君の名は。』を作り上げた新海監督、主人公の瀧役を演じた神木さん、瀧の親友で司役の島崎さん、三種三様の目線から本作の魅力を語ってもらった。