社会の縮図がこのドラマのなかにある気がしたんだよね
B子:あと女性は、彼らみたいに夢を追いかけている男性が彼氏だったら…とも考えちゃうよね。
C子:何も考えていない男性よりいいよね。こうなりたいとか、ちゃんと目標に向かっていく人は格好いいけど…。
A子:だけど彼女となると大変そう(苦笑)。世の中ってバランスだと思っていて、夢を追い続けられる環境にいる人は続ければいいし、できない人もいるわけで。なんか社会の縮図がこのドラマのなかにある気がしたんだよね。見ている最中も見終わった今も、悩むし考えさせられてる。
B子:そうだね、このドラマって人と人の関係性を描いているんだよね。
C子:最初は芸人さんの世界の話かぁって見ていたし、1〜4話くらいまでは泣く気配は全然なかったのに徐々に泣きの気配を感じて…。
A子:一番、泣いたのはどこだった?
C子:解散ライブの前、徳永と山下と山下の彼女の3人で歩いているときに彼女きっかけでネタが始まるシーン、あそこは泣けたし、解散ライブのあのネタはもう泣きっぱなし。
A子:私も。あと、神谷が真樹の家から出ていくところで真樹も泣いていて。神谷のことを応援したい気持ちもあっただろうし、好きだったんだと思うし、でも現実を考えると支え続けることは難しくて…という真樹の気持ちが切なかった。
B子:私は、もどかしいけれど真樹に自分を重ねることはなかったんだよね。真樹って何て言うか、神谷にとって女神のような存在だったのかなって。だから女神がいなくなってから神谷は転落していく。あそこまで落ちるのかってほど…。
A子:切ないね…。
B子:でも、そういうのも含めて神谷の生き方って格好いいんだよね。
C子:名言もいろいろあったし、響いたなぁ。1話の「仇、とったるー」のくだりとか、自分の伝記を書くことを条件に徳永を弟子にするシーンで、高いペンを買った徳永に対して「一番安いペンで書いたものを100倍価値のあるものにしようとは思わなかったのか」とかね。
A子:あのセリフは「なるほどー!」って妙に納得、感動しちゃった。
C子:あと、10話を通して小説のあのシーンは描かれるのかなどうかな? 描くとしたらどう描くのかな? っていう楽しみもあって。一番、気になっていたのはラストシーン。神谷、強烈だったー(笑)。
B子:たしかに、強烈だったね(笑)。