幼なじみで親友のふたりが、
初めて迎える大きな運命。
ある日、乳がんがみつかったミリー。同時に、不妊治療をして子どもを授かったジェス。誰よりもお互いを想うふたりの友情のゆくえは…。
映画『マイ・ベスト・フレンド』は、ときに恋人よりも家族よりも、そして生涯の伴侶よりも頼りになる、女友達の物語。アメリカ生まれのジェスが親の転勤で移り住んだ、イギリスはロンドンの小学校で出会ったのが、陽気なミリー(トニ・コレット)でした。転校初日、緊張していたジェス(ドリュー・バリモア)を、ミリーがイギリス人お得意のシニカルな冗談で笑わせ、すぐに仲良しに。ファーストキスも初体験も一緒に居合わせるほど、すべてを知り尽くしている二人なのです。できちゃった結婚をして、元バンドボーイだった夫が立ち上げたスピーカー会社のPR担当としてバリバリ仕事をこなし、社会的にも成功しているミリーは、ふたりの子供にも恵まれ公私ともに充実しています。自分の美貌と、それを引き立てるおしゃれが大好きで、ブロンドのロングヘアをなびかせて、ボディラインを強調するファッションと 「クリスチャン ルブタン」のヒールがトレーマークなのです。一方のジェスは、役所で働き、環境保護活動中に知り合った整備士のパートナーとボートハウスで生活。ファッションも、ふんわりと身体をかくすようなシルエットの服を好み、堅実な暮らしを営んでいます。優しい夫と出会い幸せいっぱいですが、妊娠しないのが目下の悩み。ミリーに乳がんが見つかった時、自分のことはさておいて、献身的に彼女を支える覚悟を決める母性を持っています。正反対な二人のヒロインには、多くの女性が抱える様々な感情や願望が反映されています。だからこそ、誰もがきっと彼女たちの中に自分のある一面を見い出し、二人が直面する出来事に「私だったらどうするだろう」と考えずにはいられないはず。本作が女性たちの心を揺さぶるのは、決してよその誰かの物語ではないからなのです。
男性には言えない、女性の視点からの悩みや相談が出来るとき(20代)