開始3分で号泣…本作が紡ぐ言葉に感動。ベルのまっすぐな「強さ」は、魅力的であり憧れでもある。
──まずは、ご覧になっての感想を教えてください。
序盤から泣きっぱなしで…。隣の人はびっくりしたと思います(笑)。ベルと野獣のラブストーリーはもちろん、何だかいろいろなものが響いてきて涙が出ました。
──具体的にはどんなシーンですか?
ベルとお父さんのシーンですね。オルゴールを直すお父さんの姿を見ているだけで泣けてきました。「一瞬を永遠に留めておくにはどうすればいい?」と歌うお父さんの曲も素晴らしくて。すごく深い疑問だなと思えたんです。人生って、毎日の積み重ねだから。
──そんなお父さんの身代わりとなり、ベルは野獣に囚われてしまいます。
ベルって、野獣をすぐには信用しないじゃないですか。父親を苦しめた相手ですから当然ですけど。その気持ちもすごく理解できる反面、自分からだんだん野獣に近づいていくのがいいなと思いました。お城の住人たちの意見も聞き入れますし。第一印象で決めつけないというのはもちろん、人の意見に耳を貸すって、恋愛以外でも大切なことだなって。
──野獣と対等であろうとするベルの強さも魅力的ですしね。
ヒロインってもっと守られたかったりすると思うんですけど、ベルはすごく自立している。だからこそ孤独や寂しさも抱えているんでしょうけど、現代的な女性だなと思いました。演じられているエマ・ワトソンさん自身の強さや人生観も役に反映されている気がして、すごくハマリ役だなと思えましたし。
──ベルの強さは衣裳にも表れています。
黄色いドレスも素敵ですけど、普段着が意外とボーイッシュでかわいいですよね。動きやすそうだし。シンデレラは女の子らしい服で家のお掃除をしていたと思うんですけど、ブーツを履いたり、活発な格好をしているのがベルらしいなって。
──玉城さん自身の理想の女性像は?
やっぱり芯があることって大事だなと思います。私は結構、水草みたいに揺られやすいので(笑)。ちゃんと根づいてはいるんですけど、ユラユラしちゃう。
──柔軟だということですよね。
良く言えば(笑)。振り幅があることも大事ですし、特に私の場合はそれがお仕事に役立つこともあるんですけど。例えば、写真撮影の際にコンセプトに合わせて自分を変えることもできますし、役を演じるのもそうですよね。でも、悪く言えば、流されやすい。だから、真っ直ぐに立つ木みたいなベルに憧れる自分もいます。