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ファントム・スレッド

本当の美しさと狂気は、細部に宿る。名優と新生ミューズが魅せる、禁断の恋愛映画『ファントム・スレッド』
提供:ビターズ・エンド、パルコ

鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督が本作で俳優引退としても注目を集める名優ダニエル・デイ=ルイスと二度目のタッグを組み、第90回アカデミー賞にて衣装 デザイン賞を受賞した『ファントム・スレッド』が5月26日(土)より全国にて公開される。シネマカフェでは本作のみどころとともに、読者からみた本作の魅力、そして、名優と新生ミューズが魅せる禁断の恋愛のかたちについて語り合った座談会をレポート。

映像・ファッション・音楽…全てが洗練された美に包み込まれた、男女の愛を描く。

1950年代のロンドンを舞台に、オートクチュールの仕立て屋であるレイノルズと、ウェイトレスにして彼のミューズとなるアルマとの唯一無二の愛を描く本作。顧客である上流階級の人々の絢爛豪華な暮らしぶりが、ドレス制作を通して垣間見られるのも魅力だ。衣装は本作の極めて重要なポイントのひとつであるため、衣装デザインのチームが当時のファッションを徹底的に研究。「ヴォーグ」や「ハーパーズ バザー」などファッション誌のバックナンバーやニュース映像、ヴィンテージアイテム、さらにはロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に保管されているクリストバル・バレンシアガやハーディ・エイミスらのドレスを実際に見て、本作のためだけに生み出された。

もちろん、ポール・トーマス・アンダーソン監督とダニエル・デイ=ルイスという現代映画界最強のタッグも見逃せない。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以来、2度目の顔合わせではあるものの、前作からガラリと作風を変えた監督。その要望に応え、エレガンスの極みともいえる映像世界の中で、変幻自在の名優により、アルマというミューズを得て徐々に人間味を増していくレイノルズは見もの。欲望に忠実なアルマとともに、決して他人には理解できないような二人だけの愛の世界を築いていくのだ。そんな二人の世界を包み込むのは、アンダーソンとは4本目のコラボレーションとなるジョニー・グリーンウッドの音楽。「ロマンスと暗さを示唆する音楽」という監督からのリクエストを得て、フェルトで音を抑えたピアノや弦楽器を使った20曲以上を作曲。制作途中から監督に曲を聴かせ、シーンのイメージ作りに貢献した。

映像、ファッション、音楽を巧みに融合させ、人間の美しき表層とその下に潜むむき出しの欲望という深層を見事に描き分け、ドラマティックな究極の愛の物語として融合させたポール・トーマス・アンダーソン。稀代の鬼才がたどりついた新境地に注目だ。


仕事においてはパーフェクト! でも…彼は神経質。圧倒的な美しさの中で生まれる、私たちが共感できる恋愛のかたち。-シネマカフェ 読者座談会-

ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作にして、ダニエル・デイ=ルイスの引退作ということで注目を集める映画『ファントム・スレッド』。シネマカフェでは、試写会にあわせて女性だけの座談会を開催。
エレガンスの権化ともいえるオートクチュール職人と、ウェイトレスから彼の唯一無二のミューズへと変身した女性との美しくも危険な恋の駆け引きと、二人が辿り着いた究極の愛のカタチについてシネマカフェの読者はどう感じたのか。監督がこだわり抜いた美の世界についても大いに語っていただいた。

女を変えるのは男?
アブない恋の行方

Aさん映像が美しくて、音楽も素晴らしかった。最初は普通のラブストーリーなのかと思っていたら、アブない感じになってきて(笑)。

Bさんそう。アカデミー賞の衣装デザイン賞を獲得しているから、そこに惹きつけられていたら、びっくりする展開だったね。

Cさんラブストーリーだろうとは思っていたけれど、衝撃のラスト。本人同士がそれでいいならいいかなと(笑)。

Dさん期待以上だった! ダニエル・デイ=ルイスの演技はもちろん、アルマ役のヴィッキー・クリープスも危うい感じが見事だった。最初はピュアなのに、徐々に開花していく様子とか。

Eさん女性って男性であそこまで変化するものなのよね。どのあたりから彼女の様子が変わっていったのか、その過程に注目してもう一度を観てみたいな。ドレスの色がとても綺麗だったし。お気に入りは、ポスターになっているグリーンのドレス。着てみたい!

Dさんオートクチュールの世界の裏側が観られたのも楽しかった!

Cさん私は50年代のヨーロッパが興味深かったな。建物とか、車とかもレトロで。ヨーロッパに行きたくなった。ダニエル・デイ=ルイスの演技力が素晴らしくて、引退なんてもったいない。早くも復帰に期待!

Bさんドレスも素敵だけど、ヘアスタイルもおしゃれだったよね。音楽はピアノの音色が、作品とマッチしててとても耳心地よかった。

Aさん私は最後の二人のシーンが大好き。後ろから光が差してきて、まるで舞台を観ているようでとてもドラマチック。ダニエル・デイ=ルイスがデザイナー然としていて、その美意識にも感服したな。

レイノルズとアルマの
恋愛パワーゲームにドキドキ!

Eさんレイノルズが仕立てたドレスがないがしろにされる場面で、アルマがドレスを顧客から取り戻そうと訴えるけれど、そこで二人の関係性が変わったと思う。男性は自分の仕事を深く理解されることで、相手からの愛情を感じるのかも。

Dさん私はアルマがレイノルズのためにサプライズディナーを計画するシーンが印象的だった。彼は自分のルーティーンを崩されて不機嫌になるでしょ。アルマはショックだったと思うけれど、それが彼の特別なところだと思ったのかも。立ち去ることもできたのに、彼のもとに残ったのがすごい。

Cさんそうそう。それで関係がぎくしゃくして、アルマはレイノルズに毒を盛っちゃう! それをきっかけにお互いの絆を確信するでしょ。傷つけ合うし、相容れないところもあるけれど、惹かれ合うことがあるのが恋愛の不思議なところだよね。

Aさんこの二人って恋愛のパワーゲームをしてるよね。レイノルズがプロポーズするまでは、アルマの好意ばかりが目立っていたけれど、結婚を申し込むとき初めて彼が「愛してる」と言う。愛情のバランスが一気に逆転したなと感じる面白いシーンだった。

Bさん私はそういうところで、アルマって本当に彼が好きなのかなと思っちゃう。「はい」ってすぐに素直に返事すればいいのに。それも計算なのかなと。

仕事仲間なら尊敬できても、
恋愛は無理!?

Eさんレイノルズは職人気質だけど、何かを極めている人はああなのかな。恋の相手としては耐えられない。お誕生日ディナーで不機嫌なのはありえない。

Cさんレイノルズみたいな人と恋愛したら気を使いすぎて、続く気がしない(笑)。

Bさん私も逃げ出すと思う。彼を完璧にサポートしている姉(シリル)の存在も気になるし。

Aさんウェイトレスだったアルマに、初対面なのにすごい話しかけてくる。私はそういう人がまず無理(笑)。しかも注文内容を「もう覚えた?」なんて言うし。完全にコントロールしようとしてる。

Cさん実は私は、そのやり取りをロマンティックだと思っちゃった。だけど、今話を聞いていて、やっぱり怪しいと思い直した(笑)。

Bさんダニエル・デイ=ルイスが演じているから魅力的に見えちゃう。彼本人なら、私からアプローチする!(笑)

Eさんロマンティックといえば、大晦日。一人でダンスに出かけたアルマを追いかけてダンスホールで彼女を必死に探すでしょ。その切ない表情にやられた。これぞ名優よね。

愛を深める方法は、人それぞれ

Aさんそれにしても、アルマの嫉妬心はすごい。顧客に対抗心を燃やしたり、ドレスにも嫉妬したり。そこまで誰かを深く愛せることに憧れるな。

Cさんぶつかり合ったり、依存したり執着したり。形はちがっても、相手を好きという意味ではすべて愛なんだろうね。

Dさん愛を深めるやり方って、人それぞれだからね。そのやり方が、あの二人は衝撃的で狂気に近いけれど。

Eさんレイノルズは完璧主義だけれど、アルマにだけは弱みをさらけ出すことになるじゃない。ほっとできたのかも。それも愛なのかな。

Bさんこの作品を観て、私はいつも恋愛にストレートすぎるから、駆け引きにも挑戦してみようかと思ったな。自分の恋愛観とはあまりにも違っていて考えさせられるラストだったから、もう一度観て、違った視点で楽しみたいな。

『ファントム・スレッド』

『ファントム・スレッド』

  • 1950年代ロンドン。英国ファッションの中心に君臨し、社交界から脚光を浴びる天才的な仕立て屋のレイノルズ。ある日、レイノルズはウェイトレスのアルマと出会い、彼女を新たなミューズに迎え入れる。彼はアルマの“完璧な身体”を愛し、彼女をモデルに昼夜問わず取り憑かれたようにドレスを作り続けた。しかし、アルマの気持ちを無視して無神経な態度を繰り返すレイノルズに不満を募らせたアルマは、ある日朝食に微量の毒を混ぜ込む…。やがてふたりは後戻りできない禁断の愛の扉を開き、誰もが想像し得ない境地へと向かう。

    STAFF
    監督・脚本 :ポール・トーマス・アンダーソン

    CAST
    ダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープス、レスリー・マンヴィル、ブライアン・グリーソン

5月26日(土)全国ロードショー

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