『きみに読む物語』ライアン・ゴズリング来日インタビュー
加速する純愛ブームの総決算とも言えるラブ・ストーリーがアメリカからやってくる。本国では『マディソン郡の橋』を抜いて5週連続のベスト10入りを果たしたその映画とは『きみに読む物語』だ。来春の公開が待たれる中、いまやハリウッド注目の若手No.1である主演のライアン・ゴズリングが初来日した。
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この映画で生涯をかけてひとりの女性を愛しぬく青年の役を見事に演じきったライアン・ゴズリングだが、「最初に脚本を読んだときは、とても感動したが自分のやる役ではないと思った」という。長い年月の経過を描いた本作で重要な課題となったのが、映画の前半と後半でのキャラクターの演じ分けだ。心境だけでなく肉体的にも変化を見せるため、先に後半のシーンを撮影し、その後10キロほどの減量を経て前半のシーンに挑んだそうだ。
ヒロイン役のレイチェル・マクアダムスとのカップルはまさにこの美しいラブ・ストーリーにぴったりだが、純愛を演じるにあたっては「なるべく誠実に、正直に、恥ずかしいと思わないことが大切だ」と語る。ちなみに“永遠の愛”を信じるか?との質問には「映画づくりのテーマはそれしかないのではないかとも思う」と答え、実際のライアン自身の誠実な人柄もうかがわせた。
この映画には監督のニック・カサヴェテスの母親であるジーナ・ローランズも出演している。もともとジョン・カサヴェテスの映画が好きでジーナ・ローランズの大ファンだったというライアンだが、サム・シェパードやジェームズ・ガーナーといった名だたる名優との共演も見どころのひとつだ。特に父親役のサム・シェパードについては「あまりにも好きだったので緊張して難しかったが、彼との共演シーンが一番気に入っている」と教えてくれた。
24歳になったばかりとは思えないほど落ち着いた雰囲気だが、インタビュー中に携帯電話が鳴るとソファの下に隠すなどユーモラスな一面ものぞかせたライアン。「新しい作品に参加するたびに変化を感じるし、次にやりたいことが見えてくる。常に今までやったことのないタイプの役に挑戦したい」と語った彼の出世作ともいえる『きみに読む物語』で掛け値なしの感動を体験して欲しい。
《シネマカフェ編集部》
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