『インファナル・アフェアIII 終極無間』来日記者会見
日本で2003年に劇場公開され、大ヒットを記録した『インファナル・アフェア』。練りに練られ、最後まで予想のつかないストーリーは世界中の映画ファンを魅了し、レオナルド・ディカプリオ×マット・デイモン主演でハリウッドリメイクが決まったことも記憶に新しい。本作は当初からパートIとパートIIIの制作が企画され、Iの撮影途中にIIの構想が生まれたという、3作あわせてはじめて全貌がわかるという壮大なトリロジーである。そしてその待ちに待ったパートIIIがGWついに公開。衝撃的な結末が明らかになる。公開を週末にひかえた12日、トニー・レオンとともに主演を務めるアンディ・ラウほか監督、脚本を手掛けたスタッフが揃って来日した。
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監督・撮影・プロデューサーのアンドリュー・ラウ。落ち目の香港映画を懸念して、本シリーズでは「脚本が最後までない、CGがいい加減、時間がない」などの香港映画界の悪しき習慣を払拭するよう努力したという。そのため製作には異例の年月がかけられたが、先ず構想をアンディに持ちかけたところ彼は無条件にサポートしてくれたという。
評価高い本作の脚本を手掛けたフェリックス・チョン。「本作にはとても思い入れがある。これまでアンディとは何本か一緒に仕事をしてきたが、複雑な役も上手く演じてくれる。『インファナル』ではどこまで複雑な役を演じきってくれるかが楽しみだった。」
警察に潜入したマフィアの男、ラウという難しい役を見事に演じたアンディ・ラウ。微妙な心理描写については自らの演技力を謙虚に否定しながら「いい脚本家がいたからだ」と感謝をのべた。注目のハリウッド・リメイクについては「ハリウッドにアジア映画について理解してもらういいチャンスだ」とコメントした。
共同監督のアラン・マック。「アンディの演技力については言うまでもないが、彼が演じる役は2つある。それを説得力あるように見せるかが非常に重要だった。現場ではアンドリューとフェリックスとよくケンカをした。でもそいうことがあってこそいい映画がつくれると思う。アンディたちは我々のケンカをよく我慢して待ってくれたと思うけどね」。
長い月日をかけて製作されただけあって、キャスト・スタッフの間はとても仲が良い雰囲気が伝わり、会見も終始笑いが絶えなかった。「トニーと僕は仲いい友達だよ。でも(若きラウを演じる)エリック・チャンとは友だちじゃない」とアンディが冗談!?を言うシーンも。
数々の名シーンを残した本シリーズ、3作通してアンディがいちばん印象に残ったシーンはアンディの淋しげな表情が印象的な「パートIIIの病院のシーン」とのことなので、映画を観る時は要チェックだ。
泣いても笑っても、IIIで完結。かなり時間が前後し複雑なのでI、IIを復習してラストにのぞむことをオススメ。公開は16日です!
《シネマカフェ編集部》
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