『メリンダとメリンダ』レビュー
コアファンを多く持つウディ・アレン。しかし個性の強さのせいか、ちょっとエキセントリック(?)な風貌のせいか、逆に今までなんとなく食わず嫌いしてきた人も少なくないはず。本作はそんな人にもオススメの1本、言ってみればウディ・アレン映画に期待する要素が揃った、初級者向け作品です。中でも観どころは、ストーリー・テリングの上手さ。彼の映画はどれもひとつの"物語"としてきちんと完結し、観終わった時の満足感は特別です。また、アレンは生粋のニューヨーカーとして、毎回好んで舞台にマンハッタンを選んでいますが、本作も例にもれずニューヨークらしいスポットがいくつも登場します。劇作家たちが喜劇と悲劇の議論を交わすビストロ「パスティス」もそのひとつ。「Sex & the City」にも登場した人気店ですが、ほかにもセントラル・パークや、ソーホーを見下ろすロフトなど、これぞニューヨークという風景が全編を通してちりばめられています。この機会にぜひウディ・ワールドを体験してみては?
最新ニュース
コラム

《》
この記事の写真
/