『ナチョ・リブレ 覆面の神様』レビュー
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ジャン・レノ主演の『グラン・マスクの男』を思い起こさせる映画だが主人公のナチョことイグナシオスは修道院で食事を作るしがない修道士。病気の人の見舞いに行っても、食事を作っても失敗ばかり。そんな彼は、神の教えにそむくレスリングへの憧れを捨てきれず、こっそり覆面をつけて町の勝ち抜きレスリング試合へ参加する。勝てば賞金がもらえるということで、てっきりお金をもうけることが目的なのかと思いきや、彼はもうけたお金で孤児にお腹一杯食べさせてあげたいもうけたお金でバスを買って孤児たちを見学旅行に連れて行きたいという健気な志をもっていたのだった。
レスリングの試合では、勝って人気者になったかと思えば次の試合ではあっさり負けて踏みにじられたり、美しい修道女との恋愛を夢見て、一芝居打って見事に失敗したり。ありがちなドタバタが繰り広げられるのだが、信念を貫き通すナチョの姿が胸にしみるドラマチック・コメディである。
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