『怪談』尾上菊之助、黒木瞳、井上真央、麻生久美子、木村多江、瀬戸朝香、中田秀夫監督製作記者会見
9月25日(月)、東宝スタジオにて『怪談』の製作記者会見が行われ、中田秀夫監督、一瀬隆重プロデューサーはじめ、尾上菊之助、黒木瞳、井上真央、麻生久美子、木村多江、瀬戸朝香ら出演者一同が劇中衣装に身を包んで登場した。
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本作は、落語家・三遊亭円朝の原作「真実景累ケ淵」を、日本映画の監督は5年ぶりとなる、『リング』の中田秀夫が映画化。12億円の製作費をかけ、徹底的な時代考証をもとに作られた美術を背景に、一組の男女と彼らをめぐる4人の美しい女性たちが織りなす究極の愛憎劇が繰り広げられる。
一瀬プロデューサー「『怪談』は、50本目のプロデュース作品となります。中田監督と丁寧な日本映画を作りたいと思っています。」
中田監督「今回はモダンホラーではなく、伝統的な古典を題材にした『怪談』を、昔の日本映画の作り方に立ち戻って撮ることになりました。狂おしいまでの恋愛をテーマに、そのようにしか生きられなかった男と女を描きます。僕もこんな顔してますが、狂おしいほど人を好きになる人間です(笑)」
尾上菊之助「祖父が(歌舞伎で)、今回黒木さん演じる豊志賀を演じていたこともあり、この作品には縁を感じています。私が演じる新吉という役は、縁をもった女性を皆不幸にしてしまうひどい男なんですが、どこか憎めないところもあります。素晴らしい女優さんたちと一緒に仕事をすることができて、とても貴重な体験でした。」
黒木瞳「中田監督とは『仄暗い水の底から』に続いて2度目になります。私の演じる豊志賀は、死んでも離さない、死んでも愛するという非常に刺激的な役です。個人的にも、作品の根底にある因果、因縁がどう料理されるのか楽しみです。」
「これが日本映画の王道だと伝えたい。『リング』のナカタから『怪談』のナカタと呼ばれるような作品に仕上がると思う」と中田監督も、大映の時代劇役者の代名詞・長谷川和彦さんの衣装を拝借して、本作への思い入れを語った。
「時代劇を丁寧に撮りたい」という意向から、約3ケ月間を費やして撮影された本作は、9月29日クランクアップ予定。公開は、2007年全国にて。
《シネマカフェ編集部》
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