東京国際映画祭コンペティション『松ヶ根乱射事件』記者会見
第19回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されている『松ヶ根乱射事件』の記者会見が25日(水)、Bunkamuraで行われ、監督の山下敦弘、主演の新井浩文、三浦友和、木村祐一が姿を見せた。
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1985年の第1回東京国際映画祭では出演した『台風クラブ』がグランプリを獲得した三浦さん。山下監督からも「三浦さんというと『台風クラブ』のイメージ」という言葉もあったが、若い監督の作品、規模の小さな作品に積極的に参加している点について、「『台風クラブ』は僕のローバジェット出演作品の1本目で、大変評価もされ、作っているときもとても楽しかった。大きな作品も小さな作品も違いはなく、映画が面白いかどうかだけだと思っています。監督が『台風クラブ』への思い入れも込めてキャスティングしてくださり、嬉しかったです」と語り、映画に対する変わらぬ情熱を見せた。
又現場で三浦さんと演技に関して会話があったかとの質問に、新井さんは「演技の話はしませんでしたね。ハチャメチャな現場だったのですが、リハーサルをしながら、この作品への監督の思いについて、よく三浦さんと話しました」と笑った。
氷上でのシーンについて木村さんは「氷が30cm張ってるから大丈夫と言われても、氷がミシミシするんです。『怖いから氷の上のスタッフを減らして』と頼んだんですが、助監督が『映画に関係のない人は離れてください』って声かけても、離れたら映画と関係ないってことを認めることになると思ったのか、誰も現場を離れないんですよね」と笑顔で撮影中のエピソードを明かした。
最後に山下監督は「悩んで作ったと思っていたのですが、キャストのみなさんには申し訳ないことに、思い出すとさらりと作ってしまったんだなと思いました。観てもらった人には何かが残ってほしいと思います。監督としてはどのキャストも大事なキャラで、公開も春とのことですし、オールスター映画として観て欲しいです」と物語、登場人物に込めた思いを語った。
《シネマカフェ編集部》
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