映画にまつわるファッション小噺 vol.17 キャンディートーンの『マリー・アントワネット』
ずーっと観逃し続けていた『マリー・アントワネット』をやっと観てきました。いきなり、現代音楽=ロックから始まるオープニングはいかにも、ソフィア・コッポラらしい“ひねり”。歴史書にあるような憎まれ役のマリー・アントワネットではなく、彼女なりの視点を大切にした王妃像にも親しみがわきます。ソフィアらしいといえば、ファッションも。キャンディ・カラーで統一されたドレスや靴の数々は、シャネルでカール・ラガーフェルドの元で働いた経験を持ち、自らもデザイナーであり、ファッションの威力を誰よりも知るソフィアだからこその演出が続出しています。
最新ニュース
コラム
-
『トンイ』女優ハン・ヒョジュ、ミラノで自由を満喫!飾り気のない姿に“ほっこり”【PHOTO】
-
現代のマリー・アントワネット(?)梨花、マリーの20数年遅れでゴールイン?
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

でも、食欲旺盛の私が気になったのは、贅沢三昧の王室ライフを象徴するような美しいお菓子たち。ラズベリー・ピンクやミント・ブルー、ピスタチオ・グリーンに、カナリア・イエローなど、色とりどりのマカロンや、クリームたっぷりのケーキなどに、ついついうっとり。美男子との秘め事にいそしむマリー・アントワネットよりも、美しいシルクのドレスをまとったマリー・アントワネットよりも、お菓子をむしゃむしゃやっているマリー・アントワネットが羨ましいなんて。これを人は“色気より食い気”と呼ぶのか…!? でも、そのキュートな姿を目にすれば、それも納得できるはず。あの、世にも美しい姿があるから、女の子はお菓子の誘惑に勝てないのですよね。
さて、今回お菓子を担当したのは、1862年創業という歴史を持つフランスの老舗サロン・ド・テ、ラデュレ。シャンゼリゼの真ん中にあり、そのウィンドーは、名物マカロンで飾られているとか。考えることはただひとつ。ラデュレへ行って、思いきりマカロンが食べたい!
それにしても、極上スウィーツのように華やかに着飾ったマリー・アントワネットがパクつく極上スウィーツ。もはやその様子は共食いのようでありながら、何とも食欲を刺激したのでした。
特集
関連記事
-
現代のマリー・アントワネット(?)梨花、マリーの20数年遅れでゴールイン?
最新ニュース -
映画にまつわるファッション小噺 vol.33 フランス映画の女たち
最新ニュース -
最優秀衣裳賞『マリー・アントワネット』受賞
最新ニュース -
アジア各国配給に向け好スタート!『僕は妹に恋をする』松本潤、榮倉奈々、平岡祐太舞台挨拶
最新ニュース -
究極の贅沢が花盛り!神田うの、假屋崎省吾『マリー・アントワネット』公開記念イベント
最新ニュース -
ファッション、メイク、スウィーツに釘付け!『マリー・アントワネット』レビュー
最新ニュース -
ソフィア・コッポラ最新作『マリー・アントワネット』1月20日公開初日決定
最新ニュース
この記事の写真
/