“怖さ”だけじゃない『叫(さけび)』役所広司、小西真奈美、伊原剛志、葉月里緒奈、黒沢清監督初日舞台挨拶
国内のみならず世界でも広く注目を集める黒沢清監督の最新作『叫(さけび)』。昨年のヴェネチア国際映画祭でも絶賛を浴びた本作が2月24日(土)公開初日を迎えた。シネセゾン渋谷で行われた舞台挨拶には役所広司、小西真奈美、伊原剛志、葉月里緒奈、そして黒沢監督が登壇。作品への思いや撮影の様子について語ってくれた。
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黒沢監督は自身初の本格ミステリーとなった本作について「今までとは違った観点で幽霊を撮ってみたいという思いで作りました」と説明。撮影が冬だったこともあって「出演者の方々には、薄着で寒い思いをさせてしまいました」と俳優陣をねぎらい、「役者、スタッフの熱気が伝わればと思います」と語った。
寒い中での撮影ながら「撮影現場の雰囲気は居心地が良かった」と語ってくれたのは本作が7作目の黒沢作品出演となった役所さん。「それぞれが考えて、一つの作品を作る楽しみがありました」と充実した撮影の日々を振り返った。
今回初めて黒沢作品に出演した小西さんと伊原さんの2人も、「現場では監督から常に的確な指示があった」と声を揃え、監督への信頼を感じさせた。小西さんは作品について、“怖さ”だけでなく、自分を振り返ってみて感じる“せつなさ”があるとして「怖い映画を求めている人以外にも楽しめる作品になっております」とアピール。
伊原さんは先日仕事で訪れたパリで、本作が地元のマスコミから高い評価を得ていたことを明かし「世界での公開も決まっているので楽しみです」と期待を込めた。
本作で3年半ぶりに、スクリーンへの復帰を果たした葉月さん。復帰作に『叫(さけび)』を選んだ理由として黒沢監督、一瀬隆重プロデューサー、そして共演した俳優陣の存在を挙げた。また、自身が演じた“赤い服の女”について「幽霊とはいうものの実際には感情もあり、一人の女性として演じてみました」と語った。
黒沢監督は「幽霊は宇宙人でも、未知なるものでもなく、元々は一人の生きた人間。たまたま死んではいるが、人間の感情を持っている。そう演じてもらいました。どこにでもいる存在で、おかしいものではないと思っています」と独自の“幽霊論”をふまえて自身が描いた幽霊について語り、挨拶を締めくくった。
『叫(さけび)』はシネセゾン渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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