15歳夏帆の水着姿に、佐藤浩市ドッキドキ!?
雑誌「コーラス」(集英社)に1994年から2000年にかけて連載され、数多くの読者を獲得しているくらもちふさこの大人気コミック「天然コケッコー」。この名作コミックが実写映画化され、自然の光と音の中、生き生きとした日本映画がまた一つ誕生した。4月26日(木)に完成披露試写会が開催され、そよ役の夏帆、大沢広海役の岡田将生、そよの両親を演じた夏川結衣、佐藤浩市、そして山下敦弘監督と脚本を手掛けた渡辺あやによる舞台挨拶が行われた。
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山下監督「素晴らしい原作を映画化させてもらって、すごく光栄でした。島根県での撮影だったのですが、子供たちがメインなので、夜のシーンがあまりなくて。日が暮れると撮影が終わるので、時間がゆったりとしていました。撮影当時、夏帆はそよと同じ15歳。ラストシーンでそよと夏帆が、ちょうど混ざり合うようなシーンがあって、そこがすごく良いです」。
渡辺あや(脚本)「脚色を担当させてもらったのですが、原作が素晴らしすぎて、一緒にここに並んでいていいのか分からない状態です。その素晴らしさを損なわず、できるだけ守った形で映像化できるように努めました」。
夏帆「『天然コケッコー』が大好きで、原作もそうだし、スタッフの方たちも、共演者の方たちもみんな本当に大好きで。だからこうして、今みなさんの前に立てるということを、とても幸せに思っています。完成した作品をみなさんに観ていただけることは、嬉しい気持ちと、撮影が終了して淋しい気持ちで複雑ですが、みなさんにこの映画を楽しんでいただきたいと思っています」。
岡田将生「大沢君はクールで、自分とは全然違うタイプだったので演じるのが大変でした。撮影が早く終わるので、夕焼けを見ながら音楽を聞いて、よく散歩をしました。夏と秋に撮影があったのですが、監督とコミュニケーションが取れるようになったのは秋からです。夏は空回りばかりで(笑)。秋から少しずつ、役柄も、自分自身も、成長したと思います」。
夏川結衣「初めて夏帆ちゃんに会ったとき、そよ役にぴったりだと思いました。彼女の水着姿を見たとき、綺麗で可愛くて危うくてすがすがしくて…この映画は絶対に成功すると思いました。こんな大きな子のお母さん役でびっくりしましたが、現場で頑張っている夏帆ちゃんを見ていると、忘れていたものがいくつかあったなと、考えさせられました。ゆっくりとした時間が流れる場所での撮影でしたので、失ったものが思い起こされて…すごく良い撮影現場でした」。
佐藤浩市「本当にいい作品です。いい痛さと、いい優しさがあって。主演の2人は素敵ですね。確実に僕らが失った時のなかで彼女らは生きている訳ですからね。彼女(夏帆)の水着姿なんか、眩しすぎて見れなかった(笑)。色んな縁があるなかで、若いときに山下監督のような演出家と出会えて、恵まれていると思います」。
カリスマ漫画家・くらもちふさこの原作を、『ジョゼと虎と魚たち』の渡辺あやが脚色。そして『リンダ リンダ リンダ』の俊英・山下敦弘が、CMなどで大活躍の夏帆とTVドラマ「生徒諸君!」で活躍めざましい岡田将生を抜擢して誕生した温かな感動作『天然コケッコー』。公開は2007年夏休み、シネスイッチ銀座ほか全国にて。
《シネマカフェ編集部》
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