映倫審査通らず! 邦題を『ブッシュ暗殺』から『大統領暗殺』にやむなく変更
2006年のトロント国際映画祭で国際批評家賞を受賞した『Death of a President』の邦題が『大統領暗殺』に変更となった。
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当初『ブッシュ暗殺』という邦題が発表されていた本作。しかし、その邦題とポスター・ビジュアル(写真・右)が映倫で“審査不可能”とされてしまった。映倫によると「あらゆる国の主権を尊重し、元首、国旗、国家及び民族的習慣の取り扱いには注意する」という条項に抵触すると判断したとのこと。配給会社のプレシディオでは、1982年に公開された『食人大統領アミン』(原題:『Amin:The Rise and Fall』)を例にあげ、『ブッシュ暗殺』という邦題での審査通過を交渉したが、却下されたという。
映倫とは、映倫管理委員会のことで、「表現の自由を守り、青少年の健全な育成を目的」として映画業界が自主的に設立した第三者機関。映画作品内容を審査し、レイティング判定などを行っている。
映倫の審査が通らないと劇場での公開はかなり難しい。ほぼ全ての映画館で上映を拒否されてしまうからだ。プレシディオでは、邦題を『大統領暗殺』に変更し、ポスタービジュアルでもブッシュだと認識できないようにしたという(写真・左)。
2006年のトロント国際映画祭で国際批評家賞を受賞した本作は、2007年10月19日、アメリカ中部時間20時13分にブッシュ大統領が暗殺されたという設定。ブッシュ大統領が暗殺された時、アメリカはどう動くのか? そして世界はどう変わるのか? センセーショナルな事件をきっかけに、アメリカという国家、そして世界を取り巻く様々な問題が浮き彫りにされる。
全米では昨年の10月27日に公開。500館以上の劇場で公開される予定だったが、某圧力により91館という限定された劇場での公開を余儀なくされてしまった。今年3月に公開されたイタリアでも、予定されていた劇場のうち30%が上映を辞退するなど、世界各国で物議をかもしている。日本では10月より全国にて公開される。
《シネマカフェ編集部》
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