2作連続の金獅子獲得なるか? アン・リー監督最新作、ヴェネチアへ出品決定
『ブロークバック・マウンテン』でアジア人初のアカデミー賞監督賞獲得という快挙を成し遂げ、映画史を塗り替えた台湾の鬼才、アン・リー監督。これに続く監督の最新作『ラスト、コーション/色・戒』が、8月29日(水)より開催される第64回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、同30日(木)に世界初上映されることとなった。
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物語の舞台は、1940年前後の日本軍占領下の上海と香港。立場の異なる二人の男と一人の女との心震わせる駆け引きが見どころの本作で、主演を務めるのは、『傷だらけの男たち』などアジアの巨匠作品への出演が続くトニー・レオン。もう一人の男には、台湾でミュージシャンとして人気を集め、俳優としても活躍がめざましい王力宏(ワン・リーホン)、そして2人を惑わす女スパイ役を、1万人の応募者の中から抜擢された逸材、タン・ウェイが演じる。
監督のアン・リーにとって、今回の出品は2年前の同映画祭で最高賞を受賞した前作『ブロークバック・マウンテン』に続くものであり、早くも2作連続での金獅子受賞への期待が高まっている。今回の映画祭で国際審査委員長を務めるのは、同映画祭で最も多くの栄誉を与えられている中国映画界の巨匠、チャン・イーモウ。彼個人の評価がどの程度選考に影響を及ぼすかは定かではないが、『ラスト、コーション/色・戒』が最高賞を手にするとなれば、昨年の『長江哀歌』も合わせて3年連続で東アジアからの最高受賞者の輩出となる。
本作の世界初披露に向けて、ヴェネチアには監督はじめ、トニー・レオン、王力宏、タン・ウェイ、ジョアン・チェンらフルキャストが集結し、公式セレモニーに参加する予定。全米の9月28日公開をはじめ、日本を除くアジアでの一斉公開に向けて、カルティエ、ルイ・ヴィトン、フェラガモほか錚々たる名ブランドが映画の共同スポンサーとして、全世界で提携キャンペーンを展開することでも話題を集めている『ラスト、コーション/色・戒』。日本では2008年正月第二弾として全国一斉公開される。
《シネマカフェ編集部》
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