「若い人にこそ観てほしい」参議院議員・川田龍平氏が語る『シッコ』
銃問題、イラク戦争問題の実態を暴いたマイケル・ムーア監督が、新たにアメリカの医療保障問題にメスを入れた『シッコ』。連日TVのワイドショーなどで多く取り上げられ、いろいろな意味でいま最も世間の注目を集めている話題作だ。8月22日(水)、医療従事者と国会議員を招いての特別試写会が開催され、参院選で初当選を果たした無所属の川田龍平が本作の感想を語った。
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「アメリカの医療制度の怖さをまず感じました。この映画では無保険者の問題ではなく、保険に入っているのに保険料が下りずに貧困になってしまう人たちのことを描いています。本当に怖いことです」と、率直に感想を語る川田さん。日本でも医療制度や健康保険の問題についてはよく取り沙汰されているが、『シッコ』で訴えらえれてるアメリカでの現状について「これから日本がそういう社会になっていくのでは」と言う。そして「日本でもいままで当たり前に受けられていた国民健康保険の医療制度が崩れています。患者負担や後期高齢者医療の負担も重くなるという状況があります。医療保険の問題は真剣に一人一人が考えていかなければならないと思います」と続けた。
最後に、「特に若い人に観てほしいです。医療の問題は、子どもを抱えていたり、老人であったりすれば日々医療当事者と向き合うことで直面する問題なのですが、いま健康である若い人に、自分が病気になったときに、どうなるのかを知ってほしい」とメッセージを贈った川田さん。「このまま政治に興味を持たずに、政治家に医療制度改革を任せてしまったら、日本もアメリカのような社会になってしまうと思います。この映画を機会に、多くの方に考えてもらえたらと思います」と、参議院議員として、日本の医療制度に警鐘を鳴らした。
『シッコ』は、8月25日(土)よりシネマGAGA!ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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