菅直人「日本にとって何がよいのか考えるきっかけになった」 『シッコ』民主党試写会
アメリカの要注意人物、マイケル・ムーアが同国の医療問題にメスを入れ、迫る大統領選挙をも揺るがしたと言われる映画『シッコ』。全国にて公開中の本作に深い感銘を受け、日本の医療を見直す手立てになると考えた民主党の山田正彦議員の呼びかけにより、10月24日(水)に民主党・医療介護改革作業チーム主催の上映会が実現。小沢一郎代表を始め、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、山田氏ほか多くの民主党議員が出席した。
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上映後、映画についてコメントを求められた菅氏が、まず口にしたのは、“政府が国民を恐がるのではなく、国民が政府を恐がるのか”という劇中のセリフ。「やはり政府が、国民をきちんと見据えて恐がるような国にしなければならないと思いました」。今回ムーアが提示した問題は、もちろん日本にも警鐘を鳴らすものであり、決して他人事ではない。そのことについて菅氏は少子化問題に焦点を当てながら「いまの日本は、特に産科が経済的に厳しく崩壊寸前です。一方で、国からの援助でお産が無償のフランスやイギリスの医療制度をそのまま真似すれば、多額の税金を徴収することになります。いまの日本にとって何がよいのか改めて考えるきっかけになりました」と言及した。
『シッコ』を繰り返し何度も観たという山田氏は、ムーアが仕上げたレポートの緻密さを賞賛。「この作品を参考に、少しでも良いチームにしていければ」と新たな決意を見せた。国境を超え、日本の政治にも大いなる影響を与える『シッコ』は、まだまだ全国で公開中。
《シネマカフェ編集部》
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