海外からの上映オファーも殺到? 『サッド ヴァケイション』ヴェネチアお目見え!
青山真治監督の最新作『サッド ヴァケイション』。日本公開に先駆けて、8月31日、開催中の第64回ヴェネチア国際映画祭にて上映され、栄えある<オリゾンティ部門>の幕開けを飾った。キャスト9名が顔を揃えたレッドカーペット・セレモニーと、スタンディング・オベーションをわき起こした公式上映に続き、9月1日(土)、青山監督に加え、浅野忠信、石田えり、宮崎あおい、オダギリジョー、光石研、とよた真帆、高良健吾の計7名のキャスト陣による日本のマスコミ向け記者会見が行われた。
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本作は『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』に続く、北九州を舞台にした第3作となっているが、さらなる続編を望む声も。これには青山監督は「また、このメンバーで映画を作りたい」と意欲を示した。
浅野さんにとってヴェネチアは、2003年に『地球で最後のふたり』でコントロコレンテ部門の主演男優賞に輝いた地。「家族のような青山組と一緒に来れて嬉しいです。昨日は天気が悪くて心配だったけど、最後までお客さんがいてくれてよかったです」とリラックスした様子で語った。海外での注目も増すばかりだが「イタリアからのファンメールも来るので、海外の人との仕事は開けた感じですね」と笑顔を見せた。
宮崎さんは「連れてきてもらえて嬉しいです。お祭りみたいな感じですね。(以前もヴェネチア映画祭に来たことはあるが)覚えていることが多くてよかったです」とコメント。
「新しい世界に踏み込んだ気がします」と語ってくれたのは石田さん。せっかくのレッドカーペット・セレモニーが天候に恵まれず、ちょっぴり残念そうな顔も。
オダギリさんはヴェネチアの街が気に入った様子。「このゆるさが自分に合ってます」とのことだが、作品に関しては「海外に出品されるということは、海外の方に観てもらえる機会も増えるし、いまの日本映画を代表しているということだと思います」と自信をのぞかせた。
参加者それぞれが、映画祭をゆったりと楽しんでいる様子がうかがえるが、現地での作品の評価も気になるところ。ヴェネチアを経て、いよいよ日本に凱旋する『サッド ヴァケイション』は9月8日(土)よりシネマライズほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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