菊地凛子に続く国際派女優の誕生なるか? 『シルク』トロント映画祭でプレミア上映
世界中で感動を呼んだ『海の上のピアニスト』の原作者、アレッサンドロ・バリッコによる同名純愛小説を映画化した『シルク』。日本、カナダ、フランス、イタリア、イギリスと国境を越え、豪華キャストとスタッフの競演が実現した本作が、現在開催中の第32回トロント国際映画祭のSPECIAL PRESENTATION部門に正式出品され、現地時間の9月11日に上映された。上映にあたって、フランソワ・ジラール監督はじめ、主演のマイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ、そして日本からは芦名星がレッドカーペットに登場した。
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物語の舞台は1860年代のフランス。マイケル演じるエルヴェは愛する妻を残して、世界で最も美しい絹糸を求めて日本へと旅に出る。そこで出会った絹のように白く美しい少女に一目ぼれし、帰国を経て、その後生命の危険をはらんだ日本と母国との旅を重ねていく——。このエルヴェが愛した、西洋と東洋それぞれの女性こそが、キーラと芦名さんなのである。キーラはイタリア・ローマ、芦名さんは日本でそれぞれ撮影を行なったため、実は2人が顔を合わせるのは、今回のレッドカーペットが初めて。映画祭主催者側とカナダの配給会社の強い要望によって叶った2人揃っての映画祭出席に、悪天候にもかかわらず、多くの観客は一目見ようと劇場の入り口に詰めかけた。
会場からの大歓声に迎えられて登場したキーラ。「撮影のときには私と(芦名)星は一緒ではありませんでした。私は妻で、その旦那を奪う女性が星の役でしたし。その役の気持ちは理解出来るのですが…(笑)」と意味深な発言をしながらも、芦名さんとの初対面に興奮した様子を見せた。
そしてキーラとともに初めてレッドカーペットを踏んだ芦名さんは「こんな素敵な道を歩けて幸せです。みなさまにちょっとでも伝わればいいなと思います」と喜びをかみしめた。当日は、長い黒髪に着物姿という日本流の美を見せつけ、監督に「彼女しかいない」と言わしめたそのミステリアスな存在感を放っていた彼女。作品について聞かれると、「原作を読んだときから少女のイメージが湧きました。監督の考えていることがすぐに分かりました」と自信にあふれた表情で語ってくれた。
レッドカーペット後、約600人を収容するトロントの格調高き劇場「Elgin Theater」での上映では満席、幕を閉じた後もしばらくの間拍手喝采を送られた本作。東西洋の美の融合が魅せる純愛物語『シルク』は2008年正月第二弾、日劇3ほか全国東宝洋画系にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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