石原さとみの制服姿に柳楽優弥が秒殺!? 『包帯クラブ』の続編は恋愛編かも?
その1:傷ついた人の、傷ついた場所に包帯を巻きに行く。それをデジタルカメラで撮影し、その傷ついた人へメールで送る。その2:活動範囲は市内に限る。その3:報酬はもらわない。その4:包帯代は、部員のカンパでまかなう──。以上が“包帯クラブ”のルール。そんな小さな街の片隅で、小さな活動を始めた高校生たちを描いた『包帯クラブ』が9月15日(土)に初日を迎え、原作者の天童荒太、堤幸彦監督、柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃が初日舞台挨拶を行った。
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「初日を迎えてもうドキドキです。いや、ドキドキじゃなくて、すごいワクワクしてました。昨日も寝れなかったです」という柳楽さん。映画では、“包帯クラブ”が出来るそもそものきっかけを作ったディノを演じている。「(久々にディノの衣裳を着て)なんだか関西弁をしゃべりたくなりました。『包帯一本巻いて何かが変わったらめっけもんやん!』」と劇中のセリフを言ってくれた。
「永遠の仔」の天童荒太が7年ぶりに書き下ろした同名小説が原作となっている本作。天童さんは、「これが『包帯クラブ パート2 恋愛編』の記者会見ならいいなと思うくらい(笑)、この映画が僕も大好きです。僕の原作ではあるけれども、この6人は原作から独立した存在として、映画の中で自立していると思います。続編を書くとしたら、そのときには必ず影響を受けてしまうくらいこの6人は素晴らしかったと思う。本音を言うとちょっと困っているくらい」と絶賛した。
“包帯クラブ”のメンバー6人が揃った今日は、これまで以上ににぎやかだ。「初日舞台挨拶にみんなと一緒に出て、しかもジャージ姿で、すごく嬉しいです。これからはやっぱり制服の下にはジャージを着るべきだと私は思います。どうぞジャージ活動をがんばろう!(笑)」(貫地谷さん)。「人を思いやることってすごく難しいと思うんですけど、誰かが動き出して何かを始めなければ何も変わらないということを自分の中で勇気として持って、目標に対して一生懸命向き合ってほしい」(関さん)。「自分を理解してほしかったら、相手を理解することから始めようという気持ちにさせてくれる映画だと思います。何となくイヤなことを退けているばっかりの関係って絶対つまんないですから、ちゃんと芯の部分で触れあって、仲良くなっていったらすごく楽しい世界になるんじゃないかなと思います」(佐藤さん)と、それぞれメッセージを贈ってくれた。
ディノと包帯クラブの活動を始めるワラを演じた石原さんは、「この包帯クラブの現場をやって、プロモーション活動でいろんなことを語っていって、この映画からたくさんのことを学んで、ちょっとした勇気をもらいました。なので、明日からがんばろうとか、ちょっといろんなことに気づいたりとか、周りを見たりとか、そして一言を声をかけてあげる勇気を持ったりとか、そんなことが伝われば嬉しいなと思います」と作品について語ってくれた。二十歳になっての制服姿が「とても恥ずかしい」という石原さんだが、柳楽さん曰く「秒殺です(笑)」。観客からも「かわいい!」と声が上がっていた。
ホラー、人間ドラマ、コメディなどジャンルを超えた作品づくりに定評のある堤監督は、「田中くんは、僕に不満があるようです。さっきPRで出演した『王様のブランチ』で明らかになりまして、今から編集で切ってやる(笑)!」と一言。そう言われた田中さんは…「あれは、本番前に僕は堤監督に呼び出されたんです。『ドッキリでスタジオに出るから、圭、オレの悪口を言え』と。本当は堤監督は出演しないことになっていたんです。だから、僕が堤監督のことを話す番になって、僕は言ったんですよ。『金髪が良くない。あの染め切れてない感じが良くない』って。僕はこう一生懸命悪口を言おうとしたら、みんなはドン引きですよね。何を言い出すんだ、こいつはと(笑)。僕はネタばらし的な救いがあるのかな、と思ったら何もない。僕はただただ好感度を下げただけという…(笑)。ひどい結果になってしまったんですけど、本当にちょっと包帯を巻きたいな、なんて(笑)」とキレイにまとめてくれた。
堤監督が「このみんなが、本当に良い仲間になってくれたんです。それが映画に出てると思います。小さな輪ですけど、そういうものが上手く映ってればいいなと願ってやみません」と言う『包帯クラブ』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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