ブログではなく手書きの日記が引き起こす切ないラブストーリー『クローズド・ノート』
携帯やメールが当たり前になった現代において、手書きの日記を付けている人はどれだけいるのだろうか。ブログも日記のようなものかもしれないが、本来の日記とはブログのオープンさとは逆──他人が入り込めない世界、自分だけの秘密を綴れる場所だったはずだ。映画『クローズド・ノート』は、そんな1冊の日記が引き合わせた2人の女と1人の男の切ないラブストーリー。
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
引っ越し先の戸棚から前の住人の日記を見つけた香恵は、日記の中で綴られる伊吹の人生と恋に自分自身を重ね、いつしか日記に励まされるようになる。しかし日記には、ある秘密が隠されていた…。
ミステリー作家、雫井脩介の同名小説を『世界の中心で、愛をさけぶ』、『春の雪』など、泣かせのラブストーリーに長けた行定勲監督が自らのアレンジを加え映画化。昔も今も変わらずに流れている「秘密」と「感動」、そして、誰もが味わったことのある「片想い」をベースに、クラシカルでスタンダードな物語を描いていく。
何かと話題の沢尻エリカの演技も確かに良かったと言えるが、それ以上に竹内結子が演じる伊吹先生の包み込むような優しさと強さに心がほぐされるだろう。また、日記とセットで登場する“万年筆”の存在が何とも温かでいい。この映画を観終わった後にはきっと万年筆で手紙や日記を書きたくなる人も多いはず。
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