がん患者になりきった平山あや「映画を観て“ちょっとがんばろう”って思ってほしい」
21歳という若さで乳がんに冒されながらも希望を失わず、困難に立ち向かうひとりの女性の成長を描いた『Mayu −ココロの星−』。本作が、映画の舞台となった北海道における先行上映に続き、9月29日(土)に全国での公開を迎えた。都内で行われた舞台挨拶に、主演の平山あやに塩谷瞬、松浦雅子監督が登壇。さらに、乳がんの早期発見の大切さを訴えて活動を続ける、ピンクリボンフェスティバルのプロデューサー・中西知子さんと、この活動に賛同し、様々な活動に携わってきた元・五輪メダリストの荻原次晴氏も駆けつけ、登壇者への花束贈呈が行われた。
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
主人公のまゆを演じた平山さんは、およそ2か月におよんだ撮影について「自然に自分の感情が出てきたときには、役を演じているというより『自分』なんだと感じました。苦労したというより、毎日楽しかったです」とふり返った。そしてつめかけた観客へのメッセージとして「何かで悩んでいる人が、この映画を観て『明日からちょっと頑張ってみようかな』と思ってくれたら嬉しいです」と語ってくれた。
「脚本に書かれた女性の強さに惹かれました」と語るのはまゆの元カレ・マサキを演じた塩谷さん。観た方は100人にメールしてください」と呼びかけた。
松浦監督は平山さんの持つ強さを絶賛。「『難しい役だけど演技をしないでこの映画の中で生きてみて』と伝えました。ワンシーンも手を抜くことなく見事にやってのけてくれて、凄まじい女優根性でした」と褒めたたえた。
中西さんは「映画をきっかけに少しでも多くの方に乳がんへの関心、特に若い女性の方に危機感を持ってもらえればと思います」と本作を通じて、乳がんへの意識の高まりを訴えるコメントを残した。
5年にわたってピンクリボンフェスティバルに携わってきた荻原さんは「男性はどのようにサポートすればいいのか、また、実体験などを聞いたりすることで、乳ガンについて日々考えるきっかけになりました」と自身の乳がんに対する意識の変化を強調する。そして映画については「勇気と元気を与えてくれる作品です。これまで乳ガンに関心のなかった方々が、何かしら考えるきっかけになってくれれば、思っています」と訴えた。
『Mayu −ココロの星−』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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