世界最高のロック写真家、アントン・コービン 初監督作『コントロール』を語る
UKロックの草分け的存在「ニュー・オーダー」の前身であり、いまや伝説となったパンクロック・バンド「ジョイ・ディヴィジョン」。そのヴォーカルであり、23歳という若さで自ら命を絶った天才アーティスト、イアン・カーティスの波乱の生涯を描いたのが、『コントロール』である。この公開に先駆けて、ロック・フォトグラファーとしてU2、デヴィッド・ボウイなど名だたるアーティストを撮り続けてきた、アントン・コービン監督がプロモーションのために来日。1月10日(木)に、記者会見、そしてタワーレコードの「NO MUSIC NO LIFE」のポスターでもおなじみのカメラマン、平間至さんとのトークショーイベントが行われた。
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1976年、イギリスの工業都市・マンチェスターで「ジョイ・ディヴィジョン」は生まれ、世界を巻き込む新たなダンスミュージック・シーンがここで誕生した。この“マンチェスター・ムーブメント”を「当時はいまのように娯楽がたくさんなかったから音楽の比重が大きかったんだ。当時はジャケットを含めレコードを愛していたな。70年代の音楽こそが自分にとって意味があることで、ただただ好きだったんだ」とふり返るコービン。カリスマ的な才能を発揮しながらも短い歌手人生に終わったイアンについては「彼は偉大な詩人だよ。だからこそいまも多くの人が彼の音楽を聞いているのだと思う」と語った。
そんなコービンの初監督作品となった本作について、平間さんは「ドキュメンタリーのような映画。音の作り方など全てにおいてものすごいリアル感を感じた。観た後に誰かと話がしたくなる素晴らしい映画です」と絶賛。早くも映画監督としてのコービンの次回作に期待を寄せるが、それについて「音楽と関係ない作品やフィクション。ロックスターをドキュメンタリー的に撮るのもおもしろいのではないかと思っているよ」とコービンは希望を語る。そして最後に、日本のファンに向けて「心を開いて映画のメッセージを感じとってほしい。出演者の演技も素晴らしいので、観ていただいて、心に残るような作品になるといいな」とメッセージを送ってくれたコービン。カンヌを唸らせた、彼の描く伝説のロック・シーンとは…? 『コントロール』は3月、シネマライズほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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