「一人ぼっちの撮影さびしかった」夏帆が時空を超えて恋する『東京少女』完成披露
現代と明治、時空を超えてつながった携帯電話を通じて育まれる女子高生と小説化志望の青年の恋愛模様を描いた『東京少女』。本作の完成披露試写会が1月22日(火)に開催され、上映前の舞台挨拶に主演の夏帆と佐野和真に福永マリカ、そして小中和哉監督と丹羽多聞アンドリウプロデューサーが登壇した。
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劇中で未歩と時次郎の2人をつなぐのは携帯電話のみ。2人が直接会うことはなく、電話での会話だけで恋が紡がれていく。この会話シーンの撮影は、別々に行われたため、未歩を演じた夏帆さんは「完成した作品を観るまではどんな感じになっているのか全く分からなかったです。ただ、私が携帯で話すシーンでは佐野さんが現場に駆けつけてくださって、実際に会話しているようなかたちで撮影できたので、とてもリアルな芝居になったと思います。でもそれ以外のシーンでは一人での撮影が多くてさびしかったです」と語った。
時次郎役の佐野さんは、すでに撮影が終わった夏帆さんの声を聞きながらの撮影となったが「相手の顔が全く見えないので、自分が相手の表情を引き出すということができているのか心配でした。完成した作品を観たら、しっかりと成立していたのでよかったです」と撮影の苦労を語ってくれた。小中監督は「電話で話をするだけで、ラブストーリーを成立させるという難しいテーマでしたが、夏帆さんと佐野くんの芝居が素晴らしいから、作品の大半を占めるこのシーンが成立したのだと思います。2人のフレッシュな芝居から感情がしっかりとつながっているな、と感じました」と2人を絶賛。
さらに、キャストの3人にお気に入りのシーンを聞いてみた。夏帆さんは「未歩と時次郎がそれぞれ銀座に行くシーンがあるんですが、そこが好きですね」、そして佐野さんは「月を一緒に見るシーンが好きです」と、ともに時空を超えて2人の気持ちが通じ合うシーンを挙げてくれた。時次郎の妹・あき子を演じた福永さんは「あき子の目線で言わせていただくと、兄・時次郎にあき子が助言するシーンが気に入っています。現代とは違った、明治だからこその兄妹の関係を感じることができると思います」と語ってくれた。
佐野さんは実は撮影直前にインフルエンザにかかり、フラフラの状態で撮影に臨んだという。「みなさんにはご迷惑をおかけしました。実は撮影の最初の頃の記憶が曖昧なんです」と苦笑い。丹羽プロデューサーが「ところどころでボーっとした佐野くんの芝居が見られると思います。回復具合によって顔がどんどん変わっていくところも見てください」と呼びかけると会場からは笑いがわき起こった。夏帆さんが「観ていてすごく切なくなるんですが、ドキドキするところもたくさんあります。素敵なラブストーリーですので、友達や好きな人と一緒に観てほしいです」と語る『東京少女』は2月23日(土)より新宿トーアほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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