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エレベーターボタンで骨折は実話!? 藤田監督×荒川良々、珍答名答トークショー

人気劇団・大人計画結成初期より劇中映像などを手がけてきた藤田容介が、同劇団の“憩イスト”荒川良々を主演に迎えて作り上げた長編デビュー作『全然大丈夫』。2月26日(火)の本作の最終回上映後、藤田監督と荒川さん、そして2人とも縁の深い歌人・枡野浩一を聞き手に迎え、トークショーが開催された。トークショー前には、藤田監督作、荒川さん、大人計画の皆川猿時、村杉蝉之介によるコントユニット“とびだせボーイズ”の2002年のデビュー公演時に上映された幻のカルトムービー『イヌ的』も一晩限りで上映されるということで、多くの熱烈ファンが詰めかけた。

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『全然大丈夫』トークショーにて (左から)桝野浩一、荒川良々、藤田容介監督
『全然大丈夫』トークショーにて (左から)桝野浩一、荒川良々、藤田容介監督 全 3 枚
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人気劇団・大人計画結成初期より劇中映像などを手がけてきた藤田容介が、同劇団の“憩イスト”荒川良々を主演に迎えて作り上げた長編デビュー作『全然大丈夫』。2月26日(火)の本作の最終回上映後、藤田監督と荒川さん、そして2人とも縁の深い歌人・枡野浩一を聞き手に迎え、トークショーが開催された。トークショー前には、藤田監督作、荒川さん、大人計画の皆川猿時、村杉蝉之介によるコントユニット“とびだせボーイズ”の2002年のデビュー公演時に上映された幻のカルトムービー『イヌ的』も一晩限りで上映されるということで、多くの熱烈ファンが詰めかけた。

この日、公演中の舞台「恋する妊婦」の上演後に駆けつけてくれた荒川さん。自身も「すごく好きで何回も観れる映画」というこの『イヌ的』が実は『全然大丈夫』のきっかけとなっている。しかし、藤田監督が自分のために書き上げたこの『全然大丈夫』を観た感想を聞かれるについては、「自分が出ていたり、関わっている作品を観るのは得意ではないんですよ。1回目に観たときは恥ずかしかったですね。2回目に観たときには、まだ客観的ではないですけど、ちゃんと観れました」そうだ。企画段階から撮影の最中まで、安心して藤田監督に身を委ねていたという荒川さんは、枡野さんに「監督へ、この場でしか言えないことはないですか?」と聞かれると、「こういう場で…? でも飲み屋とか、ごはんを食べてるときに話すので、言えないことはないですね」ときっぱり。「そんな素晴らしい関係性なんですね」と枡野さんが感心して言うと、「ええ」とすかさず断言、会場を笑わせた。一方、自分のことになると、枡野さんに「映画の中とは違って、(荒川さんは)僕の中ではすごくかっこいい人なんです」とラブコールを受けると、うつむき加減で「そんなことないですよ」と照れ笑いを見せる場面も。

とにかく『イヌ的』の大ファンで、元・奥さんと2人揃って気に入った唯一の作品がこの『イヌ的』という苦い思い出(?)まで告白した枡野さん。「自分にとっては思い出深い作品なんですよ」という切ない言葉には、監督も荒川さんも「あぁ…」と反応に困った様子だったが、どうにか「あ、でも嬉しいですね、すごく」と監督がフォロー。ちなみに普段は全くTVを見ないという枡野さんは、『全然大丈夫』で初めて木村(佳乃)さんを知ったそうで、これには会場から大きなどよめきが。「よく激流下ったり、チャイナドレスでビルからビルへ飛んだり」、「大砲から出たり。アクション女優的な」と某CMを2人が説明する滑稽な姿に、観客は大爆笑。しかし当の枡野さんは、「へぇ…。でもイメージが崩れるので、ちょっとこれからもテレビを見ないようにします」とあくまでマイペース。

そんな木村さんが演じるのは、不器用すぎる女性・あかり。これまでのイメージを払拭する役への演出について監督は、「最初はとにかく、僕の頭の中にあるイメージのあかりという人物に、木村さんを押し込めようとしてたんです。だけど、それでは木村さんを使う意味がないなと思って、もっと木村さんの長所を生かそうと思って。パッと場が明るくなる、そういうのがこの役に別に矛盾しないなと思ったんですよね」とふり返った。そのあかりの最大の“不器用”エピソードといえば、やはりエレベーターのボタンを押して指を折るシーン。実はこれ、藤田監督の実体験からきていることが判明。「指を折ったことはないですけど、突き指は何回もしました(笑)。20階建てくらいの大きい病院での体験なんですが、一回エレベーターを逃すと待つ時間がすごく長いんですよ。だからすごい急いでダッシュして押そうとするとわーってなっちゃって」という面白エピソードが飛び出し、藤田監督のユニークな素顔がうかがえた。

「バカだな、って共感して笑うみたいな。落語もそうだし映画で言えば寅さん、そういうふうに軽く明るく清々しく笑えればいいな」と監督が語る『全然大丈夫』は、現在シネクイントほか全国にて公開中。

《シネマカフェ編集部》

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