戦争がテーマの作品が健闘中──ブログで話題の映画って？＜3月4日号＞

『チーム・バチスタ』が遂に陥落？

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2008.3.4 Tue 21:26

『ガチ☆ボーイ』 -(C) 2008 フジテレビジョン／ROBOT／東宝全 3 枚

『チーム・バチスタ』が遂に陥落？

“公開中の映画”では、依然として『チーム・バチスタの栄光』が首位をキープしているが、それを僅差で追っているのが『ガチ☆ボーイ』（写真上）。高次脳機能障害を持つ主人公が、学生プロレスに生きている実感を見出す青春モノで、佐藤隆太が主演。ほかにも、ダルビッシュ有の妻であるサエコや宮川大輔など、“豪華キャスト”はもちろんのこと、舞台通の間で伝説的な存在となっている、モダンスイマーズの傑作舞台「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」が原作となっているのも大きな理由だろう。公開自体は中規模なので、興行成績では7位とさほど目立たないが、作品の評判も良いし息の長いヒットになりそう。

“ファンタジー”ジャンル復活の兆し？

3位に浮上したのが『ライラの冒険　黄金の羅針盤』（写真右）。『ロード・オブ・ザ・リング』＆『ハリー・ポッター』以来、これといった大ヒットがなかった“ファンタジー”ジャンルだが、これで挽回なるか？　4月には『スパイダーウィックの謎』、5月には『ナルニア国物語／第2章』など、どちらかと言えば増える傾向にあるファンタジー作品の起爆剤となってほしい。興行成績も本作が1位。2月9日（土）の公開以来、首位をキープしてきた『L change the WorLd』を押しのけてのランクインだけに、どこまで話題になり続けるかに興味がある。近藤真彦のTVCMの効果も大きいようだ。

“今週末公開作品”の1位は『ジャンパー』。ヘイデン・クリステンセンにとって、久々のハリウッド大作の主演作品だが、共演のサミュエル・L・ジャクソンとの戦闘シーンにあの、SF超大作を思い出す人も少なくないだろう。いずれにしても、大ヒットを期待したいところ。2位には山P主演、人気ドラマの映画化『クロサギ』、3位に『バンテージ・ポイント』。

中高年がターゲットと思われる作品が健闘

“総合（ブロガー数順）”の1位は、先日TVで放映された『それでもボクはやってない』。主演の加瀬亮は『犬と私の10の約束』、『ぐるりのこと。』など今年も出演作が多数待機中。去年同様の活躍を見せてくれそう。2位には変わらず人気の高い『陰日向に咲く』。昨日の宮崎あおいの結婚式がニュースとなっているので、まだまだ根強く話題に上りそうだ。

“総合（話題度順）”のTOPに躍り出たのが『明日への遺言』（写真左）。戦争を題材にした渋めの作品だが、主演の藤田まことの草の根的なプロモーション活動と、家族愛、上司と部下の信頼関係などが話題度の高さに繋がったのかもしれない。蒼井優や、スティーヴ・マックィーンの息子など、隠れ豪華キャストにも注目だ。興行成績も6位に食い込む健闘を見せている。（毎週火曜日配信）

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《シネマカフェ編集部》