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映画通にはたまらない役者が揃ったジョージ・クルーニーの最新作『フィクサー』

ジョージ・クルーニーの最新作というだけで人はそこに価値を見出してしまう。そんな彼の新作は訴訟大国アメリカの矛盾を題材にした犯罪サスペンス。これまで描かれることのなかった法律世界のもみ消し屋(フィクサー)──決して表に出ることのない裏で交渉を行う弁護士が、ある巨大な陰謀に巻き込まれていく物語だ。

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『フィクサー』 (C)- 2007 Warner Bros. Pictures
『フィクサー』 (C)- 2007 Warner Bros. Pictures 全 3 枚
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ジョージ・クルーニーの最新作というだけで人はそこに価値を見出してしまう。そんな彼の新作は訴訟大国アメリカの矛盾を題材にした犯罪サスペンス。これまで描かれることのなかった法律世界のもみ消し屋(フィクサー)──決して表に出ることのない裏で交渉を行う弁護士が、ある巨大な陰謀に巻き込まれていく物語だ。

クルーニーが演じる弁護士というと、勝手なイメージではあるが、能力があって情熱みなぎる“できる”弁護士を想像しがち。だが、今回演じるマイケル・クレイトンは、法廷弁護士になる野心を持ちつつも“フィクサー”としての業務を続けてきた異質な男。

在職15年にもかかわらず共同経営者へ昇進したこともなく、今後もその予定はない、決して成功者とは言えない弁護士なのだ。そして同僚のトップ弁護士が担当していた巨大農薬会社U・ノース社の集団訴訟に関わることになったマイケル。彼に押し寄せる陰謀とは一体何なのか…?

人生の折り返し地点でこれからの人生を模索する中年男を、くたびれ感たっぷりに演じているクルーニーの演技力はさすが! 真の役者であることを再確認させられるはず。もちろん脇を固める俳優たちの絶妙なバランスがあってこそクルーニーの演技が映える。クルーニー自身は惜しくもオスカーを逃したが、マイケルと全面対決するU・ノース社の法務部本部長を演じたティルダ・スウィントンは見事アカデミー賞助演女優賞を受賞。ほかシドニー・ポラック、トム・ウィルキンソンなど、映画好きにはたまらないメンツが揃っている。

《text:Rie Shintani》

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