気になるアノ美女vol.2 シネマ系韓国美女の筆頭は?
中国からはチャン・ツィイー、日本からは菊地凛子。いま、話題のシネマ系アジア美女の代表格を国別に選出するとしたら、韓国からはチョン・ドヨンを推したい。美しい女優たちは数多くいれど、女優としての勇気と才能、活躍舞台の国際性、注目度を考えると、チョン・ドヨンで決まりでしょう。
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華やかな美女というよりも、可憐な人。CM出演をきっかけに韓国で芸能界入りし、ハン・ソッキュとの共演作『接続 ザ・コンタクト』で1997年に銀幕デビュー。その年の新人賞を総なめにし、以来、大胆な役柄や問題作へと果敢に挑み続け、トップを走り続けているのです。
ぺ・ヨンジュンと共演した『スキャンダル』での、恥じらいと大胆さを併せ持ったヒロイン像を通して、実力のほどをまざまざと見せつけてくれたのでした。『ユア・マイ・サンシャイン』では、HIVに感染しながらも、本当の愛と幸せを手にしていく女性の姿を繊細に熱演。韓国で記録的なヒットを記録したと同時に、世界中から注目される存在となりました。
6月7日(土)に公開となる新作『シークレット・サンシャイン』では、イ・チャンドンという韓国屈指の映画作家の指揮の下、ソン・ガンホという個性派俳優と共に、とても強い印象を心に刻んでくれるのです。
彼女が演じたのは、先立たれた夫の故郷へと、幼い息子と共に移り住んだシネ。やっと新しい生活に馴れ始めたにもかかわらず、息子を誘拐されるという悲劇に襲われる若き未亡人です。悲しい運命に見舞われた人間が、打ちひしがれながらも、どう再生していくのかを温かい視線で追った本作では、明るさと暗さ、強さと弱さ、本音と建前といった、相反するものを表現しながら、人間の複雑性を体現。明るい人、陰気な人、悪い人、良い人と、単純なキャラクター設定をすることで物語をわかりやすくしようとする作品が多い中、人間を“ジャンル分け”することなく、社会の現実的な一面を見事に映し出そうとした本作では、彼女の才能が成功の鍵だったと言えるはず。
当然ながら、映画を成功に導いたその演技力、存在感への評価はすこぶる高く、本作でカンヌ国際映画祭主演女優賞、アジア・フィルム・アワード主演女優賞を受賞し、文化勲章まで授与されている彼女。観終わった後にはきっと、静かな感動を覚え、チョン・ドヨンの次回作が楽しみになっていることでしょう。
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