ファッション小噺vol.84 アイメイクは女の“真剣”『レッド・バルーン』でも…
先日、とある媒体で執筆記事と共に写真を掲載することになり、撮影をしました。といっても、スタジオでポーズをつけて…というような本格的なものではなく、制作プロダクションでちょこちょこっと、という感じ。サイズもとっても小さいものです。それでも、プロのフォトグラファーに撮影していただく上、発行部数30万部という媒体ですから、撮られ馴れていない私としてはキンチョーします。そこで、“写真うつりがぼんやりしている”といういつものパターンを壊すべく、当日はしっかりアイメイクをしていきました。普段は良く言えばナチュラルメイク、要するに手抜きメイクで通している私ですが、この日ばかりはアイラインを引き、マスカラをつけて出発! でも、いつも顔を合わせている事務所の方に、「化粧が濃いんじゃない?」と言われ、冷や汗。やっぱりね…。でも、プロのモデルや女優たちの撮影に何度か立ち会っている私としては、写真になれば大丈夫と言い聞かせ、そのままカメラの前に立ったのでした。結果的には、万事OK。小さく加工された写真では、化粧が濃いことなどわかりません。
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とはいえ、実のところ、私の化粧は一般的に見て濃かったわけではなかったのだと思います。“いつもより”濃かっただけ。アイメイクって、ちょっと力を入れて施すと、しっかりメイクの印象を与えるんですよね。しかも、いつも薄いメイクの人間がやるとなおのこと。相手にしてみれば、「見慣れない」「違和感がある」というわけですね。
ここのところ、女性たちはほかのどのパーツよりも、アイメイクに力を入れているのではないでしょうか。アイライン、アイブロウ、アイシャドウにまつげエクステンション。ある化粧品メーカーの開発者が言っていました。「以前は、ドラマや漫画で女性がメイクをしている場面といえば、リップをひいているシーンが描かれていましたが、いまはマスカラをつけているシーンに変わりましたよね」。
そういえば。先日観た、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』でも、ジュリエット・ビノシュが、出かける前に鏡の前でマスカラをつけるというシーンがありました。私は、仕事で試写に行くことが多く、思わぬ映画で涙を流してしまうことがある上、目にゴミが入りやすいので、あまりマスカラをつけません。が、一般的にはいまやマスカラは女の定番。ショックフリーのもの、ウォータープルーフのものなど、高機能のものも増えていますから、そろそろ定番にしたいな…と思っている今日この頃です。リップをつけるだけで、また、その色を変えるだけで印象は変わるものですが、アイメイクの方が女性の顔をドラマティックに変えてくれるのですから。
オフからオンへ移行するとき、気合を入れるとき、勝負のとき。女は目に魂を込めて、今日も公私の真剣勝負に臨むのです。
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