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世界の映画館vol.17 ワガドゥグ「アフリカでロッキーかぁ…」

ブルキナファソの首都・ワガドゥグの繁華街から車で15分程度走った場所に写真の映画館はある。日本では知名度が低いこの国の説明を少ししておくと、マリやセネガルに近い、海のない西アフリカの国である。サッカー日本代表監督だったトルシエ氏が「白い魔術師」と言われたのはこの国の監督をしていた頃の話である。そして、僕の訪れた5月は気温が45度近くまで上がる。気候的には過酷だが、治安もよく居心地がいいので結局、3週間も滞在してしまった。しかし、映画館には最後の最後まで行かなかった。いつもギリギリな自分を罵りながら映画館に向かった。

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ブルキナファソの首都・ワガドゥグの繁華街から車で15分の映画館 photo:ishiko
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ブルキナファソの首都・ワガドゥグの繁華街から車で15分程度走った場所に写真の映画館はある。日本では知名度が低いこの国の説明を少ししておくと、マリやセネガルに近い、海のない西アフリカの国である。サッカー日本代表監督だったトルシエ氏が「白い魔術師」と言われたのはこの国の監督をしていた頃の話である。そして、僕の訪れた5月は気温が45度近くまで上がる。気候的には過酷だが、治安もよく居心地がいいので結局、3週間も滞在してしまった。しかし、映画館には最後の最後まで行かなかった。いつもギリギリな自分を罵りながら映画館に向かった。

この映画館は屋根がないオープンシアター。白い壁に映写するドライブイン・シアターのような感じである。もちろん陽があるうちは無理なので自然に上映は夜だけになる。もちろん雨期には大量の蚊が発生するので、虫除けスプレーを放射しながら映画を観ることになると聞く。こういった映画館がブルキナファソでは普通なのだそうだ。ハリウッド映画からインド映画、もちろんブルキナファソ製作や近隣のアフリカ諸国で作られた映画も上映される。と、ここまで書いたのだが、この映画館では本日、上映がない。

仕方がなく、繁華街の「シネ・ブルキナ」なる映画館に向かう。本日の上映は『ロッキー・ザ・ファイナル』。アフリカでロッキーかぁ…と思いつつも、1,000セーファーフラン(約250円)を支払って中に入る。こんなことを言っては失礼だが、「やるじゃん! アフリカ!」というくらいに素敵な劇場で、椅子の座り心地も良ければクーラーも効いている。残念ながら観客は一緒に行った日本ブルキナファソ友好協会の飯田氏と運転手でお世話になっている通称・あぶさんと僕の3名と男女カップルの1組だけだったので、肝心の客席反応は分からなかった。こうして、この国の公用語であるフランス語吹き替えの“ロッキーファイナル”を堪能した。そういえば、ここともう一つの映画館で2年に一度、映画祭も行われるそうだ。次回は映画祭に合わせて、この国にやってきても面白いかもしれない。

(text/photo:ishiko

《シネマカフェ編集部》

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