※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『犬と私の10の約束』主演の田中麗奈 「映画の現場ってなぜかホッとするんです」

もしも犬が人間の言葉を話せたらなら、飼い主に何を伝えたいのか? そんな疑問に答えるかのように作者不詳のままインターネットを中心に世界中で静かなブームとなった「犬の10戒」。この短編詩を基に、一人の少女の成長とそのそばに寄り添った一匹の犬の絆を描き、この春劇場公開された『犬と私の10の約束』が先日よりDVDで発売されている。本作で主人公のあかりを演じた田中麗奈に話を聞いた。

最新ニュース インタビュー
注目記事
『犬と私の10の約束』 田中麗奈 photo:Yoshio Kumagai
『犬と私の10の約束』 田中麗奈 photo:Yoshio Kumagai 全 4 枚
拡大写真
もしも犬が人間の言葉を話せたらなら、飼い主に何を伝えたいのか? そんな疑問に答えるかのように作者不詳のままインターネットを中心に世界中で静かなブームとなった「犬の10戒」。この短編詩を基に、一人の少女の成長とそのそばに寄り添った一匹の犬の絆を描き、この春劇場公開された『犬と私の10の約束』が先日よりDVDで発売されている。本作で主人公のあかりを演じた田中麗奈に話を聞いた。

——ご自身も犬を飼っているということですが、初めて脚本を読んだとき、どんな感想をお持ちになりましたか?

読みながらスーッと涙が出てきましたね。何てピュアな物語なんだろうって。『犬の10戒』については全く知らなかったんですが、初めて読んだときは自分の飼っている犬のことを思い、普段言葉を交わすことが出来ない分、胸が痛くなりましたし、すごく愛おしく感じました。

——劇中ではあかりと犬のソックスとの絆が描かれると共に、あかりが成長していく姿を非常に濃い内容で映し出していますね。ご自身が演じた大学生以降のあかりをどのようにイメージしていったのか教えてください。

脚本にある子供時代のあかりの描写と函館の街をヒントに役を作っていきました。山と海に囲まれた自然の中でのびのびと育ったんだなと。それから両親の存在ですね。お母さんは小さなあかりに『Time After Time』を歌ってくれたり、絵を描いたりとアーティスティックな部分があって、そういうところがあかりに個性を与えてくれたんじゃないかと思います。それからチャーミングなお父さんにも絶対影響されてるだろうと。ただ、役作りに関しては、あんまり作り込んでキャラクターを前面に押し出し過ぎると、観てる人に想像してもらう部分が狭まってしまうとも思うんです。少し曖昧な部分を残した方が、逆に感情移入できたり共感してもらえる部分が広がるって最近感じるようになりました。

——“チャーミングな”お父さんのお話が出ましたが、父親役の豊川悦司さんとはその後、CM(「SOYJOY」)でも共演されていますね。映画とCMで2人の関係性は全く違いますが、どちらも根底にはコミカルな空気が流れているように感じます。

好きなんでしょうね、2人とも(笑)。涼しい顔してるんだけど、実は面白いことやりたいっていう…。最初は、豊川さんが父親役ということは意外でした。脚本の印象では父はすごくかわいらしい感じで、私が豊川さんに抱いていたのは男らしくてスマートなイメージでしたから。でも現場でお会いすると、映画の世界観を理解し、すでにあの父の雰囲気をまとっていらして。もしかしたら、映画の根底にある優しい空気を最も体現しているのが豊川さんが演じた父なのかなと思います。大黒柱としてみんなを引っ張ってくださいましたし、共演できて幸せでした。

——ソックスとの別れのシーンは観る者の心を揺さぶるものがありました。どのように撮影されたんですか?

あのシーンは脚本で何度読んでも泣いてしまうので、なるべく読まずにイメージを固めずに臨んだんです。8割くらいは現場の空気で作りました。

——あのシーンの切なさが、光と影のようにほかのシーンにも強く影響を与えているかのようにも感じました。

別れの場面以外でソックスと接しているときも、“寂しさ”や“いつかいなくなっちゃうのかな?”という切ない気持ちがフッと入り込んでくることはありました。最後の別れのシーンが待っているという気持ちが、獣医として仕事で動物に触れるあかりの気持ちにリンクする部分も確実にありましたね。

——映画への立て続けの出演に加え、10月には舞台の出演も控えています。今後、田中さんが目指す女優像について教えてください。

いまは映画、ドラマ、舞台どれもやりたいという気持ちが強いです。でも映画に出るとホッとするんですよ。何でだろう(笑)? ゆっくりと時間が流れていく現場が好きなんですね。でもそこに甘えちゃいけないとも思うし、いろいろと修行しながらやっていけたら嬉しいですね。女優としては、雰囲気は柔らかいけれど、ふつふつと闘志を持っていたいですが…。でも、正直よく分かんないですよ(笑)。目の前のひとつひとつの課題を乗り越えて成長していきたいです。

実際、インタビュー中に何度となく田中さんは「もっと成長したい。勉強したい」という言葉を口にした。さらなる成長の暁に、どのような姿を見せてくれるのか楽しみだ。



『犬と私の10の約束[プレミアム・エディション](2枚組)』
価格:3,990円(税込)

『犬と私のやくそくパック(3枚組 初回限定生産)』
価格:6,090円(税込)

発売・販売元:松竹株式会社 映像商品部
発売中

《photo:Yoshio Kumagai》

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]