小雪が“大金を差し出す女”に! 森田芳光12年ぶりオリジナル作品に主演
『家族ゲーム』('83)、『失楽園』('97)、『阿修羅のごとく』('03)などで数々の映画賞に輝き、20年以上にわたって日本映画界のトップを走り続けてきた森田芳光。近年では、『間宮兄弟』や『サウスバウンド』、『椿三十郎』など多彩な作風で精力的に活動する監督が、12年ぶりとなる完全オリジナル脚本作品『わたし出すわ』を製作! 主演に小雪を迎え、11月16日(日)より北海道・函館にてクランクインした。
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パソコン通信を題材に、現代社会における人間関係の希薄さの問題に迫った『(ハル)』('96)以来のオリジナル脚本作品となる本作で、森田監督がモチーフにしたのは、不可欠かつ卑近な存在と言える「お金」。小雪さん扮する主人公・山吹摩耶が、突然故郷へと帰ってきて、どのように築いたかわからない莫大な財産を友人たちの“夢や希望”のために差し出すところから物語が始まる…。
本作の構想について「5〜6年ほど前からお金にまつわるニュースや『お金があったら…』といった話を聞いてるうちに、お金をうまく使えば人や国を良くすることができると思った。愛はお金では買えないけど、お金のいい使い方はないか? 自分がもし大金を手にしたら? と考えたことがきっかけとなった」と話す森田監督。お金の存在、その使い方、考え方を描くことにより、人間性を描き出す。
そんな監督から「キャリアウーマンの雰囲気と優しさを兼ね備えている」との理由で主演に抜擢された小雪さん。初めてタッグを組む森田監督について「独自の世界観と不思議な魅力を持っている方なので、とても楽しみ」と期待を寄せるとともに、「自分自身が100%分からないことを模索していける作品になるのでは。“お金”や“お金の使い方”というテーマについて私も新たに発見したり、みなさまへのメッセージを見出していけたらと思います」と抱負を語っている。
先日、函館にてクランクインし、快調に撮影中の『わたし出すわ』は、12月25日(木)にクランクアップ、2009年に全国にて公開予定。
《シネマカフェ編集部》
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