シネマカフェ的海外ドラマvol.83　「ターミネーター」始動！　その2

最新ニュースコラム

注目記事

2008.12.11 Thu 15:21

「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ」 -(C) 2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. 全 4 枚

アメリカではすでにシーズン2に突入している「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ」。シーズン1放送開始当初、TVドラマの新シリーズとしてはトップの視聴率を記録した同作ですが、これは映画『ターミネーター』のファンが支えているからだけではありません。「映画の『ターミネーター』はよく知らないけれど…」、「シュワちゃんの映画なんて観たことな〜い」という人でも楽しめるのが、「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ」なのです。

というわけで、“『ターミネーター』”を離れて物語に目を向けてみると、青春！　SF！　アクション！　逃避行！　親子愛！　美熟女！　美少年！　美少女！　なる美味しそうなキーワードがゴロゴロ。これらを順にひも解いていきましょう。まず、何はさておき、主人公ジョン・コナーは青春真っ盛りの高校生（しかも美少年）。そんなジョンに人類の指導者となる未来の運命が重くのしかかってくるわけで、そこに心のドラマが生まれないわけがありません。この物語の中心には、大きな運命を背負ったジョンの苦悩があるのです。しかも、苦悩し、運命を悟って成長すれど、若さゆえの無鉄砲さを抑えられないのもまた青春。

母・サラ（美熟女）に導かれ、逃避行人生を受け入れるものの、時に逃避行に身を委ねきれないジョンの青さが次なるポイント。「ああ、そこで大人しく逃げておけば危険は減るのに…」といった若きジョンの行動が、逃避行モノとしての緊迫感と半端ない苦労を共にする母子の愛のドラマを生んでいきます。実際、「ああ、ジョン、無事でよかったわ！」と、機械側からの攻撃を回避するたびに母子ハグをするサラ＆ジョンの美しいこと、美しいこと…。

しかし、いくらサラがタフな女性とはいえ、このままではサラ＆ジョン母子は殺人マシーンたちに対し、完全劣勢。そこで登場するのが、未来のジョンが送り込んだ美少女ターミネーター、キャメロンです。女子高生を装ってジョンに接触してきたキャメロンは、見かけはキュートなのに、メカだけあって文字通り屈強。サラとジョンに迫り来る危険を、体を張ってバッタバッタとなぎ倒していくアクション担当が彼女なのです。では、サラ＆ジョンがキャメロンの活躍を「ありがとー！」と手放しで喜ぶかと言うと、そうでもないのが複雑なところ。キャメロンは謎深き存在である上に、“母の目の前で愛息を守る美少女”ですから…。美形母子のドラマが美しい嫁姑ドラマに様変わり？　はしませんが、とにかくサラとキャメロンの微妙な距離感は笑いどころでもあります。

次回からは美熟女！　美少年！　美少女！　そして途中から登場する男前！　を演じるキャストのお話です。

「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ＜ファースト・シーズン＞ Vol.1」
発売日：2009年1月7日（水）
価格：980円（税込）

「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ＜ファースト・シーズン＞コレクターズ・ボックス［DVD］」
発売日：2009年1月21日（水）
価格：7,840円（税込）

「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ＜ファースト・シーズン＞コレクターズ・ボックス［Blu-ray］」
発売日：2009年1月21日（水）
価格：12,250円（税込）

発売元・販売元：ワーナー・ホーム・ビデオ

© 2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

「ターミネーター：サラ・コナークロニクルズ」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/sarahconnor/

《渡邉ひかる》