シネマカフェ的海外ドラマvol.86 　華麗なる殺人鬼デクスターの“顔”　その1

今回は新春に相応しい（？）要注目ドラマをご紹介。このコラムでも何度か触れている「デクスター」がいよいよDVDでリリースされます。

改めてご説明しますと、「デクスター」は、マイアミ警察の鑑識課で血痕分析官をしている男性、デクスター・モーガンを主人公にしたサスペンス・ミステリー。警察で働く一方、法では裁き切れない犯罪者たちに自らの手で制裁を加える殺人鬼の顔を持ったデクスターの暗躍が描かれていきます。ここで、「何でそんなことをするの？」という疑問が沸いてくるかと思いますが、それこそがミステリーたる「デクスター」のキモ。様々な犯罪者を死に至らしめるデクスターの姿をとらえながら、彼を駆り立てる衝動とは何か？　なぜ正義の殺人鬼と化したのか？　が明かされていきます。

と、ストーリーをさっくり追うとものすごく恐ろしいドラマのように思われるでしょうが、実は全米っ子たちは「デクスター」が大好き。さすがにキッズに見せられる内容かどうかは微妙ですが、男女問わず熱心な視聴者が全米には多く存在します。アメリカでの放送局は「Lの世界」などで知られるケーブルTV局SHOWTIMEですが、同局の過去最高視聴率を次々と塗り替えているのも「デクスター」なら、視聴料が発生する同局の契約者数増加に一役買ったのも「デクスター」。

さらには、現地時間の1月11日に発表される第66回ゴールデン・グローブ賞でも作品賞をはじめ各重要部門に名を連ねており、視聴者はもちろん、業界関係者や評論家たちにも愛される番組として認知されています。ちなみに、昨年末に来日した際本人から直接聞いたのですが、「プリズン・ブレイク」のマイケル・スコフィールドことウェントワース・ミラーも「デクスター」が大好きなのだそうですよ。

その人気に多大な貢献をしているのが、主人公・デクスター役のマイケル・C・ホール。海外ドラマファンには傑作ヒューマンドラマ「シックス・フィート・アンダー」のデイヴィッド役でおなじみの彼ですが、異色のダークヒーロー、デクスターを時にスリリングに、時にお茶目に演じて人気爆発！　ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にもノミネートされています。では、全米の人たちが熱狂するデクスターはどんな人物なのか？　恐ろしい彼に視聴者が惹きつけられるのはなぜか？　マイケル・C・ホールをTVドラマ界のスターへと導いたものは何か？　デクスターを取り巻くキャラクターたちにも触れながら、その素顔に迫ります！

「デクスターシーズン1 コンプリートBOX」（4枚組／全12話）
発売日：3月6日（金）
価格：10,290円（税込）
※R-15

＜レンタル＞
「デクスターシーズン1」（全6巻／全12話）
・Vol.1〜3　2月13日（金）
・Vol.4〜6　3月6日（金）
※「デクスターシーズン2」春レンタル開始

発売元：パラマウントジャパン

「デクスター」特設サイト
http://www.tsutaya.co.jp/movie/sp/dexter/

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