J・ハドソン、グラミー賞に続き快挙 『リリィ、はちみつ色の秘密』がNAACP受賞
公民権法が制定されるも、黒人差別が色濃く残る時代。アメリカ南部の養蜂場を舞台に、亡き母への思いと癒えぬ心の傷を抱えた一人の少女のひと夏の物語を描いた『リリィ、はちみつ色の秘密』。2月12日(現地時間)、ロサンゼルスにてNAACP(全米黒人地位向上協会/全国有色人種向上協会)イメージアワード授賞式が行われ、映画部門で7部門にノミネートされていた本作が最優秀作品映画賞を受賞したのに加え、本作の出演者で、先日発表されたグラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を受賞したジェニファー・ハドソン最優秀新人賞を獲得。見事2冠に輝いた。
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ダコタ・ファニング演じる主人公と、差別に負けずたくましく生きる3人の黒人姉妹の出会いを通して、人間の尊厳や愛、事件を観る者に訴えかける本作は、昨年10月に全米公開されるや6週連続で全米ヒットチャートのトップ10にランクイン。評判が評判を呼び、本年度のピープルズ・チョイス・アワードのドラマ映画賞も受賞。また、全米公開が大統領選挙真っ只中だったこともあり、ジェニファーをはじめ共演のアリシア・キーズ、クイーン・ラティファら女優陣が、オバマ氏への投票を呼びかけ、初の黒人大統領誕生に一役買ったことでも話題となっていた。
1909年にアフリカ系アメリカ人委員会として発足したNAACPによる同賞は、その年の黒人のイメージ向上に貢献したとされる各ジャンルの作品と著名人を表彰するもの。アカデミー賞のような派手さはないものの、アメリカ社会の動向を反映する賞としても知られている。本作の受賞は、マーティン・ルーサー・キングが唱えた公民権運動から50余年、同協会設立100周年という記念すべき年における、名誉ある快挙となった。
『リリィ、はちみつ色の秘密』は3月20日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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