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ピッコロ大魔王と共に完全な悪を演じた田村英里子「ほんとはブルマを演じたかった」?

1984年から始まった「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)での連載にそれに続くアニメの放映と、国境を超えて世界40か国以上の男子女子に愛されてきた、日本屈指の傑作マンガ「ドラゴンボール」。これまで、誰も着手し得なかった完全実写化が遂に実現。ハリウッドで生まれ変わった『DRAGONBALL EVOLUTION』が日本に上陸した! 人気ドラマ「HEROES/ヒーローズ」への出演直後、本作でピッコロ大魔王に仕える殺し屋・マイを演じ、圧倒的な存在感を見せた田村英里子に、気になる撮影の裏話を直撃した。

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『DRAGONBALL EVOLUTION』 田村英里子
『DRAGONBALL EVOLUTION』 田村英里子 全 8 枚
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1984年から始まった「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)での連載にそれに続くアニメの放映と、国境を超えて世界40か国以上の男子女子に愛されてきた、日本屈指の傑作マンガ「ドラゴンボール」。これまで、誰も着手し得なかった完全実写化が遂に実現。ハリウッドで生まれ変わった『DRAGONBALL EVOLUTION』が日本に上陸した! 人気ドラマ「HEROES/ヒーローズ」への出演直後、本作でピッコロ大魔王に仕える殺し屋・マイを演じ、圧倒的な存在感を見せた田村英里子に、気になる撮影の裏話を直撃した。

実写化にあたり、最大の注目を集めたのがそのキャスティング。日本、ロサンゼルス、香港など世界7地域で行われた徹底的なオーディションを勝ち抜き、今回の役を手にした田村さんだが、「正直言うと、諦めかけていたんです」と明かす。
「オーディションはロサンゼルスで行われたのですが、何段階か進んだ後にぱったりと電話も来なくなって、連絡が途絶えてしまったんです。それまですごくいい感じで進んでいたのに、『一体、どうしちゃったの?』って…。実は、監督が世界中を回っていることを全く知らなくて、私もエージェントもほとんど諦めかけていたんです。そんな状態が3か月も続いた後、各国を回ってきた後にやっと『もう一回、オーディションに来てほしい』という連絡が来て、最後のオーディションをしました。それでオファーをいただいて、(撮影地の)メキシコにすぐ飛びました」。

「元々は、ブルマの役でオーディションを受けていたんです!」。興奮交じりに真相を教えてくれたが、もしそうだとしたら、ブルマがヒーロー側の人間であるのに対して、マイという女性はその正反対に位置する悪役。演じるに当たって抵抗はなかったのだろうか…?
「最初にマイ役に決まったときは、正直、戸惑いましたね。というのも、これまで日本でも悪役を演じたことがなかったので。しかもアメリカの悪役というのは独特ですよね。強くて戦いのアクションもこなす女性を演じられるか、すごく心配で『どうしようかな…』と思いました。でも監督と何度も何度も話し合いを重ねていく中で、彼がどういう“悪”を求めているのかよく分かったので出演を決めました」。

原作の漫画は読んだことがあるか聞くと、「当然です!」と満面の笑みで答えてくれた田村さん。「姉が大ファンで、一緒にTVアニメも見てました。10代の頃に姉に頼まれて、声優の野沢雅子さんと番組でご一緒したときにサインをもらったこともありましたね。『ドラゴンボール』は私にとっての、アイドルなんです。だから、この作品には絶対に参加したかったので、どんな役でもその一員になれたことがすごく光栄です」。

ただ一つ、注意しておきたいのは、本作が原作とは全く別のものであるということ。マイも、原作で描かれるピラフ一味のマイとは全く別次元の女性。設定はもちろん、本作では“徹底した悪”に仕上がっている。
「自分にとって居心地の良い役というのは、やっぱり自分とどこか通じるものがあるので、現場で台本の内容が変わってもすぐに対応できるんです。でも、マイというのは完全な悪で、しかも別の星から来た人。人を殺すことを何とも思わないという役に精神状態を持っていくのが難しかったのですが、その点で、ピッコロ役のジェームズ(・マースターズ)にはすごく助けてもらいました。ジェームズは悪役のエキスパート。現場ではたくさんアドバイスをいただきました」。

原作にはない、女性同士の壮絶なアクションも迫力満点の本作。『マトリックス』や『300』を手がけたスタントのエキスパート“87イレブン”の全面的な指導による本格アクションはもちろん、体のラインを強調したセクシーな衣裳がその迫力をぐっと引き立たせている。
「トレーニングは撮影に入る前から、クリスマスもお正月の休みの間も毎日していましたし、メキシコでの撮影に入ってからも、オフの日も夜もトレーニングに時間を費やしていました。特に私の場合は、衣裳に関してアメリカで『You are the best!』(あなたの衣裳が一番!)とみんなに言われていたんですが、着る本人としては相当勇気が要りました。毎朝あの衣裳を着て、撮影現場まで歩いていくのが恥ずかしくて…。あの衣裳を着るために一生懸命ワークアウトしました」。

そして何と言っても注目は、1,000人の観衆が見守る“天下一武道会”でのチチ(悟空のガールフレンド)との対決シーン! 「あのシーンはもう何度も何度もシークエンスを練習したので、やっぱり思い出深いですね。それにメキシコの現地のエキストラが実際に入ったのですが、ラテンの熱気が伝わってきてすごくやりやすかったですね」。

最後に、映画の見どころを尋ねると「『DRAGONBALL EVOLUTION』は、原作を知る人が観たらきっと全く別の『ドラゴンボール』だと思います。新しい『ドラゴンボール』だと思って、期待して観てください」と自信のほどをうかがわせた。果たしてどんな別次元の“DRAGONBALL”が待っているのか? まずは先入観を捨てて観ることをお薦めしたい。

《シネマカフェ編集部》

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