飽くなき挑戦を続けるトム・クルーズが、異例の実在人物を怪演『ワルキューレ』
20年以上のキャリアを持ち、常にトップの座を走り続ける大スター、トム・クルーズ。彼クラスの俳優になると、映画そのものよりも自身のブランド力が勝ってしまう…という、スターであるがゆえの苦労も多々。それを打破するために、最近ではベン・スティラー主演&監督の『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』にカメオ出演し驚きの怪演を披露するなど、挑戦は尽きない。そんな彼が新作のサスペンス・アクション『ワルキューレ』で演じるのは、人類史上最悪の独裁者と言われるアドルフ・ヒトラーの暗殺を企てたドイツ人将校、クラウス・フォン・シュタウフェンベルクだ。トム・クルーズのキャリアにおいて実在の人物、しかも外国人キャラクターを演じるのは異例であり、脇を固めるケネス・ブラナー、ビル・ナイ、テレンス・スタンプといった名だたる俳優たちとの共演も見ごたえある。
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物語の舞台は第二次世界大戦末期。ユダヤ人虐殺などの政策を断行するナチス総統ヒトラーに疑念を抱いたシュタウフェンベルクは、打倒ヒトラーを目指すレジスタンスに参加。同志とともにヒトラー暗殺計画<ワルキューレ作戦>を遂行するため、自ら爆弾入りのブリーフケースを持ってヒトラーに近づくが、与えられた時間はわずか10分だった…。
過去に40回以上も企てられたというヒトラーの暗殺。その中で最も大きな計画がこのワルキューレ作戦であり、スクリーンの中で描かれるドラマは実にスリリング。それはトム・クルーズと初タッグを組むブライアン・シンガー監督の手腕に負う所も大きい。『X−MEN』シリーズ、『スーパーマン リターンズ』などヒーローものを多く手がけているこの監督、実はかなりの歴史マニア。ヒトラーを題材にした映画はこれまでに数多く作られてきたが、その背景にあった知られざる歴史を見せてくれる、それがこの映画の見どころでもある。
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