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『劔岳』木村監督全国制覇も、出迎え仲村トオル失言「遺作にならないか心配してた」?

明治の世に、“死の山”と恐れられた前人未到の・劔岳に挑んだ男たちがいた——。彼らに課せられた使命は日本地図の完成。私利でも名誉のためでもなく、ただ己の仕事に誇りを持って山に挑む男たちのドラマを綴った『劔岳 点の記』が6月20日(土)より公開を迎える。本作で初めてメガホンを握った木村大作監督は、撮影が行われた富山県を皮切りに、自らが運転する車にフィルムを載せて、47都道府県を巡るプロモーション活動を1月下旬より行ってきた。4月27日(月)、東京への凱旋、およびこの地での試写会開催をもって、47都道府県を制覇し、この旅路が終わりを迎えることとなり、主演の浅野忠信、仲村トオル、橋本一郎が旅の終着地となる東京・お台場のフジテレビ前で監督を出迎えた。

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『劔岳 点の記』公開記念イベント (左から)橋本一郎、仲村トオル、浅野忠信、木村大作監督
『劔岳 点の記』公開記念イベント (左から)橋本一郎、仲村トオル、浅野忠信、木村大作監督 全 8 枚
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明治の世に、“死の山”と恐れられた前人未到の・劔岳に挑んだ男たちがいた——。彼らに課せられた使命は日本地図の完成。私利でも名誉のためでもなく、ただ己の仕事に誇りを持って山に挑む男たちのドラマを綴った『劔岳 点の記』が6月20日(土)より公開を迎える。本作で初めてメガホンを握った木村大作監督は、撮影が行われた富山県を皮切りに、自らが運転する車にフィルムを載せて、47都道府県を巡るプロモーション活動を1月下旬より行ってきた。4月27日(月)、東京への凱旋、およびこの地での試写会開催をもって、47都道府県を制覇し、この旅路が終わりを迎えることとなり、主演の浅野忠信、仲村トオル、橋本一郎が旅の終着地となる東京・お台場のフジテレビ前で監督を出迎えた。

監督の運転する車がゴールに到着し、監督が降り立つと、浅野さん、仲村さんは出発の地・富山の県花であるチューリップと、ゴール地点の東京都の花・ソメイヨシノの大きな花束を手渡し祝福した。長旅でさぞやお疲れ…と思いきや、監督は「勘違いしちゃ困るけど、これで僕の一人の旅が終わっただけ。まだ公開まで2か月あるんだから途中だよ!」と、とても69歳とは思えない元気な様子でまくし立てた。

これを見て、仲村さんは「監督、おつかれさまです。旅の途中、一瞬たりとも他人にハンドルを譲ることなく、ずっとご自分で運転されていると聞いていたので、相当疲れてるだろうな、第1回監督作が遺作になるのでは? と心配してました。でも、先ほどのスピーチを聞いてると大丈夫そうですね(笑)。次回作に期待しつつ、少し怖いです」と冗談交じりに労いの言葉を贈った。さらに仲村さんは「最初に自分の名前が入った(キャンペーン用の)車を見て、少し恥ずかしかった」、「最初にこの企画の話を聞いたときは『監督、家にいたくないんじゃないの?』、『飛行機だとタバコ吸えないから嫌なんでしょ?』と監督のいないところで話してました」など、辛口のコメントを寄せつつも、「(監督の姿を見て)ここまで一つのものに人生を賭け、魂を捧げる、そういうものに自分は出会えるのか? いや、出会いたいと思いました」と監督の熱い思いとその行動力に尊敬の念を込めて語った。

橋本さんは、厳しい環境での撮影をふり返り「右も左も分からない中で、監督を始めみなさんの温かさに助けられ、人間としても成長することが出来たのではと思います。この作品を観た方々が、何か得るものがあれば嬉しいです」と初々しい表情で語った。すると監督は「(得るものが)あれば嬉しいじゃなく、あるんだよ!」と力強く断言。会場は笑いに包まれた。

本作のキャスト陣の中でも、おそらく監督と過ごした時間が最も長いであろう浅野さんは「監督との時間は、貴重な経験として僕の中に染み込んでいます」としみじみと語った。木村監督は、長年カメラマンとして活躍してきたとは言え、監督を務めるのはこれが初めて。その演出に話が及ぶと、浅野さんは「香川(照之)さんに現場でうかがったんですが、『木村さんはカメラマンだけど、現場で監督に何も言わせずに、自分でOKとか出してた』と(笑)。だから、初監督とかあんまり関係なかったと思います。むしろ、映画の撮影現場では、監督には見えていないものがカメラマンさんには見えているということが多くあります。そういう意味で、木村監督が見ていてくださるということに、安心感がありました」と監督に称賛と感謝の言葉を贈った。ちなみに、現場での監督の言葉で一番印象に残っているものは? という問いに、浅野さんは「『バカヤロー!』ですね(笑)」と即答した。

監督自身は、本作を“ただ一度の監督作品”と公言してきた。これについて「『八甲田山』で始まり、『劔岳』で終わるつもりだったけど、終わって話をしていると、欲が出てくるもの(笑)。今年はこの作品のギャラで暮らせるけど、来年はギャラがなくなるので…。若い監督たちはもうこれ以上、自分をカメラマンとして呼んでくれなさそうだし、降旗康男監督は唯一、僕を使ってくれる監督なんだけど、あの人は仕事しないので(笑)。まあ、(次回作は)あるでしょうね。この作品がそれなりにうまくいけば…」と含みを持たせた。

次回作の前に、まずは『劔岳』! 監督も力を込めて語ったように公開までおよそ2か月、『劔岳 点の記』は6月20日(土)より全国東映系にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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