物議をかもすのにもすっかり慣れた? トム・ハンクス「5作でも6作でも作りたい!」
つい先日、物語の舞台であり、作品に対しての賛否が渦巻くローマでのワールド・プレミアに出席したばかりの『天使と悪魔』ご一行が、日本に到着! ロン・ハワード監督を筆頭に、主演のトム・ハンクスにアイェレット・ゾラー、そしてプロデューサーのブライアン・グレイザーが5月7日(木)に都内で行われた記者会見に出席した。
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この日の会見の模様は、YouTubeで世界中にライブ配信された。それを知ってか知らずか、3年ぶり6度目の来日となったトムは、ハワード監督やゾラーの発言におどけながら過敏に反応したり、わざと咳き込んでみたり、自分の名前が書かれたプレートで遊んだりとご機嫌な様子。大ヒットとなった前作『ダ・ヴィンチ・コード』に続いて、ラングドン教授を演じたが、トムに言わせると「ラングドン教授は(前作と)それほど変わってないよ」とのこと。「前作での経験を活かしながら、学問の徒である彼が、犯罪者と戦い、コンクラーベ(教皇選出の投票)にまで乗り込んでいくんだ。シャーロック・ホームズか、ムチを持っていない知的なインディ・ジョーンズといった感じだね。僕自身、このシリーズを5作でも6作でも作りたいところだけど、それは(原作者の)ダン・ブラウンやロン・ハワード監督次第だね」と笑顔で語った。実際、ブラウン氏がつい先頃、書き上げたというシリーズ第3作について、グレイザーに対して映画化の可能性に関する質問が寄せられたが、グレイザーが「トム、出てくれるかい?」と気軽にオファーを出し、トムがニッコリと笑って「(出演の)条件は、東京で4日間プロモーションを行うってことだな」とリップサービスする一幕も見られた。
監督は、本作で描かれる宗教と科学の間にある様々な議論、そして映画が引き起こすであろう論議について「ダンの小説の魅力はまさに、議論や反対意見を引き出す部分にあると思う。映画も同じですよ」と落ち着いた様子で答えた。グレイザーも「すでに『ダ・ヴィンチ・コード』でヴァチカンとはいろいろあったしね。彼らは『おいおい、また来たか!』と思っただろうけどね(笑)」と余裕の受け答え。さらに、ローマでのゲリラ撮影に話が及ぶと監督は「当然、法を破ってはいないよ。かといって許可を取ってもいないけどね」と笑顔で煙に巻いた。
ヒロインのヴィットリアを演じたゾラーは、ハワード監督、トムとの仕事について聞かれると「ファンタスティック!」と満面の笑みで即答。「本当に楽しい時間を過ごすことができたし、この記憶は墓場まで持っていくわ。こんな経験、二度とないかもしれないけれど、二度目があることを祈っています」と語った。このゾラーのコメントを満足そうな様子で聞いていたトムは「彼女は今回の撮影において“宝物”のような存在だよ。彼女はとってもオープンマインドな女性で、思ったことを包み隠さずに伝えてくれる。僕がバカなことしたら『あなた、バカよ』って教えてくれる女性なんだよ」とことさら嬉しそうに語った。トムが一体どんなバカなことを撮影中にしたのかが気になるところだが、残念ながらそれについては語られずじまい…。
トム自身は、宗教と科学の関係については「宗教が必要とされる場所も、科学が必要な場所もどちらもあるし、2つが共存するためのスペースはあると思うよ」とコメントし「映画を観た後に、何か考えたり、話し合ってもらえたら嬉しい」と作品をアピールした。
『天使と悪魔』は5月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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