刺激たっぷりクドカンワールド×イメージ覆すキャラ炸裂のブラック・コメディ『鈍獣』
脚本家・映画監督・俳優、放送作家…様々な顔を持ち、常に目を引くクリエイター・宮藤官九郎。彼が2004年に舞台劇として書き下ろした“伝説”と言われる「鈍獣(どんじゅう)」を、日清カップヌードルのCM「FREEDOM」シリーズで知られるCM界の鬼才・細野ひで晃が映像化を熱望。とんでもない映画を創り上げた。相撲中心の田舎町で、かつて同級生だった男たちが再会。とある理由から友達の殺害計画を練るが何度実行してもターゲットが死なない! というブラック・ユーモアあふれるミステリー・ドラマだ。
最新ニュース
コラム
-
「思ったよりお似合い」イ・ジョンソクとムン・ガヨン、香港での目撃談が話題!
-
ユースケ、あおいに続き真木よう子も「2連チャンで胸もめて光栄」 爆笑『鈍獣』初日
-
「短くて面白い」が選ばれる新時代――新たな配信サービスの挑戦

殺されかけても死なない不思議キャラの主人公・凸(でこ)やんを浅野忠信、彼の殺害を企てる俺様キャラのホスト・江田を北村一輝、腰巾着のダメ警官・岡本をユースケ・サンタマリアが演じ、さらに真木よう子、南野陽子といった粒ぞろいの俳優たちが意外なキャラを炸裂させる。特に友達の殺意に全く気づかない凸やん役の浅野忠信はいるだけで笑いを誘う役どころ。「もう、おしまい?」という決めゼリフは何度見ても面白い。ぶっ飛んだストーリーもさることながら、個々の俳優がこれまでにないキャラを演じていることが魅力となっている。
映画化にあたって脚本を練り直した宮藤官九郎が本作に込めたのは「分からないことの怖さ」。なぜ殺されかけているのか、なぜ殺害を企てているのか、登場人物たちは一体どこに向かっているのか──挙句の果てに善悪さえ分からなくなる始末。でも、最後にはなぜかジンワリさせられる…。ありきたりのサスペンスに飽きている人、刺激的な映画を求めている人、必見!
特集
関連記事
この記事の写真
/