ビートルズの名曲を熱唱! 綾戸智恵「壇上で人の歌聴くの初めて」
夫婦の間で口に出しては伝えづらい、お互いへの感謝の気持ちを1枚のハガキに綴る応募企画を基に、3組の夫婦のラブストーリーを描く『60歳のラブレター』。5月16日(土)、本作が公開初日を迎え、深川栄洋監督をはじめ、中村雅俊、原田美枝子、井上順、イッセー尾形、綾戸智恵らキャストが一堂に会し、舞台挨拶を行った。
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定年退職を機に第二の道を歩む夫婦を演じる中村さんと原田さんは、満員の客席を前に「この映画は壇上にいるみんなで一生懸命作りました。みなさんで映画を育てていってください」(中村さん)、「映画はお客さんに観てもらって初めて映画になります。朝早くからどうもありがとう」(原田さん)と感謝。劇中さながらの仲の良さを見せたのは、魚屋の夫婦を演じたイッセーさんと綾戸さん。「隣の女房と慎ましく暮らしてきまして、大変なこともありましたが、ただただ綾戸さんのお顔と10円ハゲだけ見て演技しました」とイッセーさんが冗談交じりに語れば、綾戸さんは「毎度、おおきに!」と元気よく挨拶。隣の原田さんに「今日は負けじと父ちゃんが買ってくれたこのデイヤモンドを着けてまいりました。ちょっとサバみたいな光物になってますけど」と対抗意識を燃やすや、「みなさんの心に近づきたいという思いでこの映画をやりましたが、一番はあんたのおかげや。ええ相方です」とのろけ気味にイッセーさんに肩を寄せた。
弱冠32歳にしてこのベテラン勢を率いて本作を完成させた深川監督は、緊張の面持ちで「人に思いを伝えるというのはとても難しいことで、時には声も震えたり涙が出たりします。この思いがいろんな人に伝わるといいなと思ってます」とあふれる気持ちを口にした。そして、この場で初めて本作が本年度のモントリオール世界映画祭の「World Greats」部門に選出、上映されることを発表! 驚き興奮するキャスト陣を横目に、「世界の人々が日本の夫婦の話をどう受け止めてくれるか期待してます」と意気込みを語ると、盛大な拍手が沸き起こった。
また、初日を記念して女性陣にはサプライズで男性陣より“60本”のバラの花束が贈られ、原田さんと綾戸さんは感激してみせたが、一人だけ、相方の戸田恵子さんが欠席のため、花束を抱えたまま立ち尽くす井上さん…。だが、すぐさま機転を利かせ、戸田さんの役に因み「レイコさんという名前の方いますか?」と呼びかけ、同名の女性の元へ駆けつけ、サプライズプレゼントを贈った。
さらなる貴重な贈り物として、中村さん、井上さん、イッセーさんによるトリオが結成! 劇中で、イッセーさんが綾戸さん扮する病気の妻に歌うビートルズの名曲「ミッシェル」をギターの弾き語りで熱唱。劇中の感動が蘇り、ライヴ会場さながらの盛り上がりを見せた。ビートルズファンだという中村さんら男性陣が感動に浸っていると、ジャズシンガーを本業とする綾戸さんは「ステージで人の歌をゆっくり聴くのは初めて」と、歌手ならではのコメントで、会場を沸かせた。
『60歳のラブレター』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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