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苦境から子供たちを救えるか? ダニー・ボイル監督がムンバイの子役たちを訪問

『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督とプロデューサーのクリスチャン・コルソンがインドを訪問、27日にムンバイでスラム街の自宅を強制撤去された2人の子役とその家族に面会、当初、彼らに約束した新しい住居の購入について話し合った。

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本年度アカデミー賞授賞式にて アニル・カプール&ダニー・ボイル監督(右) Jon Didier / -(C) A.M.P.A.S.
本年度アカデミー賞授賞式にて アニル・カプール&ダニー・ボイル監督(右) Jon Didier / -(C) A.M.P.A.S. 全 1 枚
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『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督とプロデューサーのクリスチャン・コルソンがインドを訪問、27日にムンバイでスラム街の自宅を強制撤去された2人の子役とその家族に面会、当初、彼らに約束した新しい住居の購入について話し合った。

ボイルとコルソンはムンバイのタタ社会科学研究所で主人公の兄の少年時代を演じたアザルディン・イスマイルと、ヒロインの少女時代を演じたルビーナ・アリとその家族と面会した。子供たちは屈託のない様子でボイルに抱きつき、笑顔でカメラに収まったが、彼らの住んでいた家が今月初旬に違法建築として撤去されたことは大きく報じられたばかり。

ルビーナの父は怒り心頭で「もう5、6か月も経つ。ムンバイでは金さえあれば、何でも手に入る。もし私たちに本当に家を持たせたいなら、2日もあれば可能な話だ」と語り、「オスカーを受賞したら、私たちのことなど忘れてしまったんだ」と不満をぶちまけた。

ボイルは子役たちの家族との軋轢について「メディアが煽っている」と発言。「彼らは派手な世界を垣間見る機会を得た。その結果、自分たちの生活を完全に変えたくなる気持ちは分かる」と話す。ボイルたちは映画に出演した子役たちが18歳になるまでの教育費と基本的な生活費を提供する基金「Jai Ho」を設立していて、コルソンは「彼らの新居探しを急ピッチで進めています。こういう非常事態への対処として基金を設立したのです」と語る。彼らはアザルディンたちの新居はすでに確保していて、ルビーナたちの新居を探しているところだという。



Jon Didier / © A.M.P.A.S.

《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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