ユニフォームも見納め ニコガク野球部、涙と笑顔の「ゴー・ニコガク・ゴー!」で卒業
人気漫画を原作に、不良高校生たちが熱血教師に率いられて甲子園を目指す姿を描いたTVドラマ「ROOKIES」。その続編となる劇場版『ROOKIES−卒業−』が5月30日(土)についに公開初日を迎えた。朝一番の上映後の舞台挨拶に、佐藤隆太をはじめ市原隼人、小出恵介、城田優、中尾明慶、高岡蒼甫、桐谷健太、佐藤健、五十嵐隼士、川村陽介、尾上寛之、山本裕典、石田卓也、村川絵梨、そして平川雄一朗監督の総勢15名が登壇した。
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この日の1回目の上映は、何と朝7時から開始されたが劇場は超満員。客席の後ろの扉から、ニコガクメンバーが登場すると、会場は大歓声に包まれ、メンバーたちは握手ぜめに遭いながらゆっくりと時間をかけて壇上に上がった。ニコガクメンバーたちは汗と涙が染み込んだユニフォーム姿。川藤先生役の佐藤さんが、開口一番「映画は楽しんでいただけましたでしょうか?」と呼びかけると、大きな拍手が客席からわき起こった。佐藤さんは嬉しそうに「本当におはようございます! 朝、早い時間からありがとうございます。今日をもって僕たちはユニフォームを脱ぎますが、スタッフ・キャスト一同が心から愛した作品ですので、みなさんにも愛していただければ嬉しいです」と熱く語った。
キャプテンの御子柴を演じた小出さんは「ドラマから始まって約1年半かけて、映画の初日という最高の形で卒業を迎えることが出来ました。僕自身、この作品で夢を見させてもらいました。忘れかけていたこの仕事の素晴らしさを、作品を観ていただいた方々から感じることが出来ました」と感慨深げに語った。
俊足のトップバッター・関川役の中尾さんは「僕は、6月30日が誕生日なんですが、5月30日もこうして人生の中で新しい、大切な日になりました」と卒業を迎えての気持ちを語った。
ショートの桧山役の川村さんは寂しさを振り払うかのように「今日からが僕も新しいスタートです」と新たな決意を語った。
キャッチャーの若菜を演じた高岡さんは「早く公開してほしいと思っていたのに、やっぱりみなさんに渡したくなくなっちゃいました…」と素直な心情を吐露した。さらに言葉を継ごうとするが、感極まって言葉にならない様子。客席からの「がんばって!」という声援に押されながら、「こんなに濃い現場は初めてで…宝物が出来ました。みんな好きです」と声を詰まらせた。
レフトを守るドレッドヘアの岡田に扮した佐藤さんは「今日で卒業ですが、映画はずっと生き続けます。みなさんの心の中にいつまでも残ったら、幸せです」と呼びかけた。
愛嬌たっぷりに湯舟を演じた五十嵐さんは「ここまでやれたのはみなさんのおかげです。ありがとうございました!」と短い挨拶の中に感謝の思いを込めた。
桐谷さんは代打の切り札・平塚を熱演。「11年前に僕は大阪から東京に出てきましたが、何度も挫折を味わいました。オーディションにも受かんないし、TVなんて本当に出れるのか? 自分を幸せに出来ないのに他人を幸せに出来るのか? と思ってました。でもさっき、みなさんと握手しながら、本当に良かったなと思えました。この作品に携わった全ての人たちを愛してます! これからも爆発しながら生きていきます」と思いの丈を語った。
平塚と名コンビを組む今岡役の尾上さんも、こみ上げる涙をこらえきれない模様。「正直、昨夜は眠れませんでした。温めてきたこの作品が、みなさんの心に届いて、宝物になったら幸せです」と最後は笑顔で力強く語った。
強打のサード・新庄に扮した城田さんは「こんなに熱くて楽しくて、最高の現場は初めてでした。いろんなものを出し切って感無量です。プラスの気持ちが1ミリでも届けば嬉しいです」と語り、深々と客席に頭を下げた。
映画からの参加となった新入生、赤星と濱中を演じた山本さんと石田さんの2人は「いま思うと、もっと早くから参加して、盛り上げていくことが出来たら、という気持ちです」と残念そうに語りつつも「短い時間でしたが幸せでした」と充実した表情を見せた。
マネージャーとして部員を支える塔子役の村川さんは制服姿で登場し「いつもベンチから川藤先生やメンバーの姿を見て、胸を打たれていました。思いが詰まった作品になっています」と映画をアピール。
そして、エースの安仁屋を演じた市原さんは「寂しいです…。どんなときも、互いが互いを必要としていて、ひとりのシーンでもみんなのことを想像しながら演じていました。この作品に参加できて、本当に幸せ者でした」と声を振り絞った。
ドラマのときからメガホンを握ってきた平川監督は、メンバーに向かって「改めて、卒業おめでとう!」とはなむけの言葉を贈り、最後にメンバーたちは、佐藤さんの合図でおなじみ「ゴー・ニコガク・ゴー!」と絶叫! 大盛況のうちに、舞台挨拶は幕を閉じた。
『ROOKIES−卒業−』は全国東宝系にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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