夏に負けるな! 『クヌート』から日本のホッキョクグマへ“氷”暑中見舞い
3年前にベルリン動物園で生まれ、世界でも例の少ない、人工哺育で育てられたホッキョクグマ、クヌート。その愛くるしい姿で一躍人気を集め、環境問題への関心を呼び起こすシンボル的存在にもなったクヌートの成長を追ったドキュメンタリー『クヌート』が7月25日(土)に公開初日を迎えた。これを記念して、同26日(日)、本作から日本のホッキョクグマへの夏のプレゼントとして、恩賜上野動物園のホッキョクグマへの氷の贈呈式が行われた。
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炎天下の中、会場となったホッキョクグマ舎の前には夏休みで訪れていた多くの子供たちが集まり、イベントは大きな賑わいを見せた。贈呈式の前に登場した小宮輝之園長は、「ベルリンでホッキョクグマが育ったのも初めてでしたが、上野動物園ではまだ育ったことがないので、クヌートのことを大変うらやましく思ってます。いまホッキョクグマは世界に2万頭くらいになってしまっています。氷が少なくなると、氷の上でアザラシを捕まえているホッキョクグマたちも生活しづらくなります」とホッキョクグマの置かれている現状、そして哺育の難しさを分かりやすく解説。同園のホッキョクグマ舎は80年前、日本で初めての柵のないホッキョクグマ舎として作られたが、「上野動物園でも施設を変えていく予定で、将来、ホッキョクグマの子供が育つようにしていきたいと思います」と宣言した。
そして、いよいよホッキョクグマのユキオ(オス)とレイコ(メス)が登場し、氷の贈呈が行われた。スイカやりんご、ニンジンなど色とりどりの野菜や果物が入った氷を見つけた2頭は、夢中になって氷を蹴ったりかじったりして、大好きな餌をゲット! 氷の涼しさと2頭の愛らしい表情に、集まった人々はすっかり癒され、会場は温かい拍手であふれた。
『クヌート』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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