堺雅人、詐欺師の次は倹約家、将軍から下級武士へ! 時代劇で仲間由紀恵と夫婦役
次々と主演作が公開されている堺雅人が、今度は幕末から明治時期を生きた下級武士の役で、仲間由紀恵と夫婦を演じることになった。2010年公開予定の映画『武士の家計簿』は、磯田道史の手による「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」(新潮新書刊)を基にした作品。原作は小説ではなく、その名の通り加賀の武士の一家が残した家計簿から、当時の生活の様子や社会情勢を描き出した書籍である。
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映画では、加賀藩の財政に携わってきた猪山家の八代目・直之(堺さん)が、妻(仲間さん)の支えを受けながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿が映し出される。
監督を務めるのは森田芳光。つい先頃、小雪主演の『わたし出すわ』が公開を迎え、大きな注目を浴びたが、『わたし出すわ』に続いて“お金”にまつわる物語を手掛けることに。監督は「いままでの時代劇に全くなかった支店で武士の物語を描く意義を感じています。それらの仕事や生き方を通して、現代に通じる“人間味”が映画の中からにじみ出るような作品にしたい」と意気込む。
堺さんはNHK大河ドラマ「篤姫」で同じく幕末期の十三代将軍・家定役で、宮崎あおいさんと夫婦を演じたが、今回は下級武士役で初めて仲間さんと共演することに。また、先日公開された『クヒオ大佐』では女性たちから次々と大金を巻き上げる詐欺師役だったが、本作の猪山直之はお金に対して清廉な男! 堺さんは「実在の家計簿をもとにした物語というところが、とても面白いとおもいました。僕が演じるのは加賀藩の御算用者、いまでいう経理のようなものでしょうか。派手なチャンバラなどはしませんが、幕末・明治という激動の時代を誇りをもって生きた、ひとりの侍の姿をお見せできればと思っています」とクランクインを前にコメントを寄せてくれた。
直之の最大の理解者である妻の駒を演じる仲間さんは「森田監督、堺さんと初めてご一緒することをとても楽しみにしています。駒は気取らず働き者で芯が強く、夫をきちんと理解して支えるという時代を超えた理想ともいうべき女性。やりがいと共に緊張を感じています。監督の演出の下、堺さんとのお芝居を楽しみながら凛として演じられるよう、頑張ります」とこちらも気合い十分に語ってくれた。
『武士の家計簿』は、12月1日(火)、金沢にてクランクイン。その後、年明け1月末にクランクアップ、2010年に公開される予定だという。これまでにない視点で描かれた時代劇としてももちろんのこと、飛ぶ鳥を落とす勢いで次々と話題作に出演する堺さんと仲間さんが初共演でどのようなやり取りを見せるのかも楽しみなところだ。
《シネマカフェ編集部》
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