『ONE PIECE』参戦の竹中直人&皆藤愛子 こんなに違う!学生時代の“経験”
先頃発売された最新56巻は初版で285万部というコミックス史上最高初版発行部数を記録。原作コミックおよびTVアニメ共に幅広い世代、そして海を越えて海外でも愛されている「ONE PIECE」。記念すべき劇場版第10作目は、原作者の尾田栄一郎自らが指揮を執って製作された。その尾田さん自身のリクエストによって、今回、主人公のルフィたちの前に立ちはだかる伝説的な海賊“金獅子のシキ”の声優を担当したのは、この人自身がアニメから飛び出してきたかのような雰囲気を持った名優・竹中直人。さらに、人気キャスターの皆藤愛子が、ルフィたちが立ち寄る酒場のウェイトレス・エバーの声を演じる。竹中さん、皆藤さんが顔を合わせ、作品の魅力やアフレコについて語ってくれた。
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皆藤さんの出番は酒場でのシーン。ルフィの仲間のブルックの「パンツ、見せてもらってよろしいですか?」というリクエストに「見せるかー!」と叫んでかかと落としを食らわす。一方、竹中さん演じるシキは「ジハハハハ」と低い笑いを響かせる、伝説的な大海賊。
——皆藤さんはキャスターとして普段から「喋る」ことをお仕事とされていますが、声優の仕事はキャスターとはまったく違うものですか?
皆藤:全然違いますね。まず、声優をするということは、自分とは違う“役”を演じるということですからね。すごくシーンとした部屋にひとりだけ立って、いきなり「見せるかー!」ですから(笑)。いきなりテンションを上げるのは難しかったです。
——たったひと言とはいえ、事前に役作りは…
皆藤:ウェイトレスの役ですが、学生時代やっていたアルバイトのことを思い出して役作りしました。
竹中:アルバイト? ホントに?
皆藤:そうなんですよ。だから、その状況でそんなこと(「パンツ見せて」)を言われたら、っていうのを想像して。実際、カチンときましたね(笑)。
——最初にオファーが来たときの気持ちは?
皆藤:びっくりして、でも嬉しかったです。毎週日曜日の朝に起きて、アニメを見てたので。周りにも「ONE PIECE」ファンが多くて、ちょうど漫画の方も読み始めたばかりのときで、すごいタイミングでした。
——竹中さんは、原作者の尾田さんから直接お話をいただいて…
竹中:いやー、嬉しかったですね。子供に自慢できるじゃん! って(笑)。
——竹中さんが出演している作品を観たお子さんたちから、何か言われたりすることはあるんですか?
竹中:(声優を務めた)『アイス・エイジ』とか『シュレック』は息子が観てましたけど…照れてるんじゃないですか? 何も言わないですね。おれも「どうだった?」なんて聞くの恥ずかしいし。
——微妙にお互いに気にしてはいるんだけれど…
竹中:そうそう。たまに早く帰って来たときに、自分が出てるドラマを子供たちが見てたりするとびっくりしますよ。「のだめカンタービレ」のドイツ人とか。そのときは言いましたね。「びっくりしたー。何見てんの?」って(笑)。
皆藤:(爆笑)
——皆藤さんは、自分の声が入った完成作を観ての感想は?
皆藤:自分が見ていた世界の登場人物が、自分の声で喋ってるのが『すごいなぁ』って。絶対、映画館に観に行きます!
——子供の頃はどんなアニメをご覧になっていたんですか?
皆藤:「魔法使い サリー」とか「秘密のアッコちゃん」、それから「あんみつ姫」とかよく見てましたね。
——いくつもの作品で声優を務めている竹中さんのレコーディングを見て、いかがでした?
皆藤:すごい迫力でした。雰囲気がパッと変わるのはすごいですよね。今日、初めてお会いしたんですが、すごくかっこいいな! って。
竹中:ホントかよ? じゃあ、頑張って生きよ!
——皆藤さんがおっしゃったように、竹中さんは一瞬でハイテンションになったり、ガラリと雰囲気が変わったり。逆に普段はどんなテンションで暮らしているのか? と気になりますが。
竹中:普段は…静かですね…うん、静かです。大学時代、この世界に進みたいと考えてたんだけど、『どこまで表現できるのか?』って思ってて。それで、仲間とじゃんけんして負けたヤツが電車で隣の車両のドアをガーって開けて「(笑顔で)呼んだ?」って言ったり、酔っ払いのフリしたり…バカみたいなことばっかりやってた(笑)。
皆藤:えー(笑)?
竹中:そういうことが実際に仕事になってからは、逆に普段は静かになって、何もやらなくなっちゃったね。
——楽しいお話をありがとうございました。最後にメッセージをお願いします。
皆藤:ドキドキあり、ハラハラありで笑えるところもあって…何て言えばいいんでしょう?
竹中:壮大なスケールでね!
皆藤:そうです! ホントにいろんな要素がギュッと凝縮されてて…
竹中:それから、ひとりひとりのキャラすごいですよ。まあ、でも今回はシキです。皆藤さんを差し置いて、シキが引っ張ります! パワーに満ちあふれた最強の映画になってますよ。参加できて…というか皆藤さんにお会いできて嬉しかったです!
皆藤:(笑)
《シネマカフェ編集部》
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