ロバート・ダウニー・Jr.×ジュード・ロウ インタビュー 役を離れた2人の関係は…
劇中のホームズとワトソンそのままに…とまで言うと語弊があるかもしれないが、2人のやり取りを見る限り、“掛け合い”という言葉がよく似合う。現在44歳のロバート・ダウニー・Jr.と37歳のジュード・ロウ。共に若い頃とは違い、“円熟味”とでも言うべき魅力を全身に纏い、『シャーロック・ホームズ』で世界最強の探偵コンビを結成した。映画の公開前には、本作のホームズとワトソンの関係は、ホモセクシュアル的な要素をはらんでいるのでは? などと話題を呼んだ。さて、彼らはどのように現場で関係を築き、互いをどのように考え、何を思いながらシーンを積み重ねていったのか? 貴重な2人揃ってのインタビューをお届け!
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劇中のホームズとワトソンそのままに…とまで言うと語弊があるかもしれないが、2人のやり取りを見る限り、“掛け合い”という言葉がよく似合う。現在44歳のロバート・ダウニー・Jr.と37歳のジュード・ロウ。共に若い頃とは違い、“円熟味”とでも言うべき魅力を全身に纏い、『シャーロック・ホームズ』で世界最強の探偵コンビを結成した。映画の公開前には、本作のホームズとワトソンの関係は、ホモセクシュアル的な要素をはらんでいるのでは? などと話題を呼んだ。さて、彼らはどのように現場で関係を築き、互いをどのように考え、何を思いながらシーンを積み重ねていったのか? 貴重な2人揃ってのインタビューをお届け!
「これまで僕が出会った中で一番面白い人」とは、先日、来日した際にジュードが口にしたロバート評。ジュードはこのインタビューで、ごく自然な空気感を感じさせる2人の関係性、そしてどのように互いの良い部分を引き出していったのか? との問いに静かにかぶりを振ってこう答えた。
「いや、そういうことは意識してできることじゃないんだ。それに、過去の作品で(別の俳優と)まるっきり正反対の状況になったことも何度かあるからね。そういうときは『まいったな〜』と思うわけで、何とかいい雰囲気を作るためにすごく頑張らないといけないんだ。でも、何もせずに自然に息が合うこともある。実生活と同じだよ。誰かと出会って、すぐに意気投合することもがあるだろ? お互いに深い敬意を持っていることも大事だし、仕事の楽しさ、人生におけるその瞬間をただ大事にする、ということでもあると思うよ」。
改めて、ホームズとはどういう人間なのか? と尋ねると、なぜか当のロバートはジュードに説明を促す…。ではジュード、代わりに説明するとホームズはどんな人間?
「シャーロック・ホームズは探偵だ。彼は自分が探偵であるという事実をとても大切にしていて、それを活用することにも優れている。そこが彼の素晴らしいところなんだ。また、彼は細部に集中し、感傷に流されず、ほとんど冷淡に思えるほどに、何が起こったのか、そしてなぜ起こったのかを詳細かつ正確に推理する驚異的な能力に恵まれている」。
するとなぜか、今度はロバートがワトソンの人物を解説。
「ジョン・ワトソンは勲章をもらった兵士。彼は、幸せな結婚と医師としての仕事から得られる楽しい日常生活に身を置きたいと強く願う気持ちと、ホームズとともに活動するなかで、彼とケンカのようなことを果てしなく続けている現状の間で葛藤している」。
これに対し、ジュードが「君の説明の方がずっとうまい」と称賛。さらに続く2人のやり取りは…以下の通り。
「ほんと?」(ロバート)
「うん」(ジュード)
「そう思わないけど…」(ロバート)
「僕のホームズの説明は彼の素晴らしさを全然表現できてなかったよ」(ジュード)
「そうか?」(ロバート)
「あ〜あ…」(ジュード)
と、なんでもないやり取りのようで、2人の関係や性格がよく伝わってきて、オチがあるわけでもないのにどこか漫才のようにも…。
最後にロバートに、本作ならではのホームズ像について尋ねた。
「この映画で描かれているホームズとワトソンの気質が、あの時代により即していることを知って僕はリラックスできた。ホームズはいわゆる変人で、“バリツ”と呼ばれる架空の格闘を習ったりしている。ホームズのそういう格闘家的な側面が、元々描かれていたキャラクターの一部だと知ったとき『何だよ! それをいままで誰も採り入れなかったなんて信じられない』と僕は思ったね。これは2人を中心にした、すごく面白いアクション・アドベンチャーだし、様々に解釈していくという伝統みたいなものがあるからね」。
ロバートが、ジュードやガイ・リッチー監督と共に、本棚から拾い上げ、スクリーンで具現化した“古くて新しい”ホームズを刮目して見るべし!
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「いや、そういうことは意識してできることじゃないんだ。それに、過去の作品で(別の俳優と)まるっきり正反対の状況になったことも何度かあるからね。そういうときは『まいったな〜』と思うわけで、何とかいい雰囲気を作るためにすごく頑張らないといけないんだ。でも、何もせずに自然に息が合うこともある。実生活と同じだよ。誰かと出会って、すぐに意気投合することもがあるだろ? お互いに深い敬意を持っていることも大事だし、仕事の楽しさ、人生におけるその瞬間をただ大事にする、ということでもあると思うよ」。
改めて、ホームズとはどういう人間なのか? と尋ねると、なぜか当のロバートはジュードに説明を促す…。ではジュード、代わりに説明するとホームズはどんな人間?
「シャーロック・ホームズは探偵だ。彼は自分が探偵であるという事実をとても大切にしていて、それを活用することにも優れている。そこが彼の素晴らしいところなんだ。また、彼は細部に集中し、感傷に流されず、ほとんど冷淡に思えるほどに、何が起こったのか、そしてなぜ起こったのかを詳細かつ正確に推理する驚異的な能力に恵まれている」。
するとなぜか、今度はロバートがワトソンの人物を解説。
「ジョン・ワトソンは勲章をもらった兵士。彼は、幸せな結婚と医師としての仕事から得られる楽しい日常生活に身を置きたいと強く願う気持ちと、ホームズとともに活動するなかで、彼とケンカのようなことを果てしなく続けている現状の間で葛藤している」。
これに対し、ジュードが「君の説明の方がずっとうまい」と称賛。さらに続く2人のやり取りは…以下の通り。
「ほんと?」(ロバート)
「うん」(ジュード)
「そう思わないけど…」(ロバート)
「僕のホームズの説明は彼の素晴らしさを全然表現できてなかったよ」(ジュード)
「そうか?」(ロバート)
「あ〜あ…」(ジュード)
と、なんでもないやり取りのようで、2人の関係や性格がよく伝わってきて、オチがあるわけでもないのにどこか漫才のようにも…。
最後にロバートに、本作ならではのホームズ像について尋ねた。
「この映画で描かれているホームズとワトソンの気質が、あの時代により即していることを知って僕はリラックスできた。ホームズはいわゆる変人で、“バリツ”と呼ばれる架空の格闘を習ったりしている。ホームズのそういう格闘家的な側面が、元々描かれていたキャラクターの一部だと知ったとき『何だよ! それをいままで誰も採り入れなかったなんて信じられない』と僕は思ったね。これは2人を中心にした、すごく面白いアクション・アドベンチャーだし、様々に解釈していくという伝統みたいなものがあるからね」。
ロバートが、ジュードやガイ・リッチー監督と共に、本棚から拾い上げ、スクリーンで具現化した“古くて新しい”ホームズを刮目して見るべし!
《シネマカフェ編集部》
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